Special 「感動をかたちに、喜びを力に」――人の心を動かす“感動経営革命”と育成術【015 藤原格さん】深堀りインタビュー!講師紹介リレー

講師リレー

「感動をかたちに、喜びを力に」――人の心を動かす“感動経営革命”と育成術

「感動をかたちに、喜びを力に」――。
人の心を動かし、組織を変える。その原点には、ビジネスの現場で数多くの“笑顔の消失”を見てきた経験がありました。
不動産業界で海外事業部の立ち上げに携わり、ハワイやロサンゼルスで活躍した藤原格さん。帰国後、“人の可能性を育てる”ことに情熱を傾け、研修や講演を通して全国の経営者・社員に「感動・喜び・感謝」を軸とした“感動経営革命”を広めています。
社員が自ら動き出し、組織が輝きを取り戻す――その秘訣はどこにあるのか。
今回は、藤原さんの歩みと理念、そして人づくりへの思いを伺いました。

藤原格 さん

岡山県岡山市生まれ。株式会社研秀舎・QM-East代表取締役、立志財団組織育成コンサルタント。
大学卒業後に入社した千曲不動産(現スターツコーポレーション)では、27歳で海外事業部の立ち上げを任され、ハワイやロサンゼルスでの駐在を経験。帰国後、人の可能性を育むことに強い関心を持ち、株式会社クオリティマネジメントに転じて多くの社員教育・組織づくりに携わる。
2015年にQM-Eastを立ち上げ、2018年には研秀舎を設立。「人と組織の魅力を磨く」をテーマに、研修や講演、コンサルティングを通して企業や経営者の成長を支えている。著書に『社員が自主的に動き出す感動創造部戦略』『ビジネスマネジメント・ダイエット』。

藤原格

不動産業界から“人づくり”の道へ

藤原格さんは不動産業界に長く携わり、海外事業部を立ち上げ、海外でもご活躍をされました。その後、研修会社を経て、現在も経営者やビジネスパーソンの育成・支援に尽力をされています。全く異なる業界に転職をされたきっかけや、想いを教えてください。

不動産時代には「魅力」について考えることが多くありました。

例えば、住宅産業はクレームが多い業種でもあります。中古住宅の仲介など行っていると隠れた瑕疵といいますが、取引の途中で不具合が発覚することがあります。それがでてきた時、誰の責任なのか?という責任追及が始まり、売り手・買い手はじめ取引関係者の笑顔が少なくなっていくという経験を何度かしました。生涯で一、二度という幸せの象徴のような買物なのになぜ気持ちよく取引が進まないのだろうという素朴な疑問がありました。他にも色々あるのですが、こうした経験が、今の仕事に結びついています。感動・喜び・感謝の世界観を伝え、実践の仕組みにして成果につなげる研修の普及をしている、と聞いた時に「求めていたものはこれだ!」と感じたのです。

藤原格

業界を超えて広がる“感動経営”

これまでたくさんの方の人材の育成を支援されてこられましたが、どのような方が受講されておられますか。また、最近ではどのような課題を抱えている方が多いですか。

普通、研修とかコンサルといえば業界特定で行う場合が多いと思います。しかし、弊社の場合は不動産、建設、住宅、リフォームなどの業種に高い親和性があるもののそれにかかわらず、様々な業界で企業研修を行っています。経営者が社員の教育、育成に強い関心があり、感動・喜び・感謝の世界観を組織の文化にしたい、極めたいという意識があれば業界に関係なく取り組むことができます。そういう意味では本質的な考え方を仕組みにする実践の研修といえます。

「この人から買いたい」「この会社と付き合いたい」というコメントを引き出す、心に刺さる仕組み作りなので業種、業界に関係なく参加できるのです。

最近だと、ゴルフ会員権販売、エステ、写真スタジオ、建設資材の卸、士業(弁護士、税理士、司法書士)や占いの先生にもご縁をいただきました。

課題としては業績向上、若い社員との向き合い方やコミュニケーションの取り方に難がある、離職率を減らしたい、採用計画をうまく遂行させたい、などを言われる方が多いですね。

藤原格

“感動経営革命”に込めた思い

藤原さんの講演や研修では、“感動経営革命”というミッションを掲げておられますが、この言葉に込めた意味を簡単に教えていただけますか。

「感動をかたちに、喜びをちからに 感謝をこころに」というのが経営理念です。

まず、人として大切なこの感動、喜び、感謝という3要素を徹底的に探究してビジネスでの発想として応用していこうという思いがまずあります。

そして、「革命」という言葉には、改善や改革といったレベルではなく、更に劇的に大きく変えることが必要、ということを表しています。

行動レベルだけではなく、組織の文化や社風をも変貌させていく、そのためにはまず経営者の高い志が必要、そのような意味も含まれています。従来の100倍!というキーワードでキーマンの心を喚起させる、喜ばれることを考え抜き、実践していこう、と。ライバルが真似できない位、圧倒的な「差」をつけてファンを増やしていくためには「革命」といった言語でマインドも行動も推進していく必要があるのです。

藤原格

「これならできる!」を生む仕組み

“これなら自分もできる!”という参加者の声が多いとのことですが、どのような講演内容・方法がそれを引き出せる秘訣だとお考えですか。

人としての「本質」を扱うからこその「これならできる!」なのです。唐突なこととか、やたら難しいこととか、自分がされたら嫌なことでは「できると」は思えないでしょう。自分がされて嬉しいことを人にして差し上げるというのが私が言う「本質」です。そして、キーマンに喜ばれたらやっぱり自分も嬉しいですし、「喜ばれたい」というの誰でも持っている本能そのものです。だから「これならできる」になります。言い換えると「これならやりたい、やり続けたい」ということでもあります。 キーマンから喜ばれることの楽しさ・嬉しさは自分を成長させてくれます。返報性の原理、与える者が与えられる、たらい理論・・言葉こそ色々ありますが、どれも同じ意味のことを言っています。人として大切なこと・・その核心に触れた方から変わっていきます。

藤原格

変化は現場で、そして日常でも

講演や研修を受講された方々は、その後どのような行動変化を見せることが多いですか?

学んで手応えを感じたものはそのまま実践できる仕組みなので、営業であればお客様や名刺交換された方へ即実践されていきます。そして喜ばれて嬉しくなり実践を重ねていく・・それによって自信がついたり、表情が明るくなったり、よくわからないけど運がよくなったという方もたくさんいらっしゃいます。

またこうした発想はビジネスだけでなくプライベートでも活用が可能です。女性にご縁がなく10年も婚活されていた方が、この勉強を本気で行った結果、結婚が決まったという嬉しい報告もありました。また家族、友人、知人にも喜んでいただく実践をおこなう方が多いですね。喜ばれる楽しさ、価値を知った方は自分から工夫してアイデアを出すようになります。それがビジネスでは組織の新たな力、文化となっていきます。

藤原格

経営者の言葉が感動を生む瞬間

これまでに行われた講演の中で、特に印象深いテーマや出来事は何でしょうか?

例えば、「社長のための感動スピーチ講座」という経営者向けの企画は実際に私がスピーチして大感動を届けることができた経験を基に講座として企画したものです。社員の結婚式の時にこういう準備をしてこういう要素を盛り込んでお話すれば必ず感動していただける、という具体内容を作りこむ講座です。スピーチの仕方、声の出し方等を学ぶ講座はたくさんあると思いますが、話す内容にフォーカスして「こうした要素を入れましょう」という具体的なものはあまりないのではないでしょうか。経営者が自分の言葉で伝えることで新郎新婦はもちろん、列席されている方全てに感動していただくことができるのです。 

「あの上司のスピーチに感動した!」「こんな素敵なスピーチをしてくれる上司と一緒に仕事ができてよかったね!」そういう声をいただいたという報告はめずらしくありません。

藤原格

感動・喜び・感謝は時代を超える

講演や研修の中で“これだけは絶対に伝えたい”というメッセージは何ですか?

感動・喜び・感謝は人としての基本であり、本質そのものなので、これを究めていくことで自身の感性が磨かれる、成長できる、ということです。また「喜ばれる」ことはどんな時代になっても不変なので、これを求め続ける姿勢を組織全体で共有すべき、ということですね。生成AIに象徴されるこの時代、どんどん便利になってビジネスの仕方も変わりつつありますが、それでも共感、感動、感謝といった概念はいつでも必要なものです。

デジタルな時代だからこそ大切にしていただきたい人としての在り方そのものです。

藤原格

最後に、講演・研修を企画される皆さまへ

最後に、これから講演会や研修・セミナーをご企画される皆さまにメッセージをお願いします。

デジタル全盛時代でも、人の心はアナログなので「感動経営革命」の世界観は不変のテーマと言えます。是非、ご自身の感性を磨くためにも、社員教育という視点からも、関心を高めていただきたいと思います。

毎月お昼の1時間で無料の基礎講座(WEB)「社員が自主的に動き出す組織戦略講座」を行っているので是非参加してみてください。

👉 https://wp.me/p73Bnh-1uW

藤原格
大学(経営学部)での講義

藤原格さん、ありがとうございました!

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