杉山文野 すぎやまふみの
株式会社ニューキャンバス 代表/日本フェンシング協会理事/日本オリンピック委員会理事
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1981年東京都新宿区生まれ。フェンシング元女子日本代表。
早稲田大学大学院にてジェンダー・セクシュアリティを中心に研究した後、その研究内容とトランスジェンダーである自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。
帰国後、一般企業に3年ほど勤め、現在は「違いを知り、違いを楽しむ場をつくる」をテーマに、LGBTQの啓発を中心とした飲食店の経営やイベントの運営、全国各地で年間100本を超える講演会やメディア出演など活動は多義にわたる。
日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ制度制定に関わり、現在は日本フェンシング協会理事、日本オリンピック委員会理事なども兼任。
パートナーとの間に二児をもうけ、精子提供者である友人と共に3人親として子育てを行う、新しいファミリーのスタイルも話題となった。
主な講演テーマ
LGBTQと企業 ~職場でのダイバーシティを考える~
なぜ企業がLGBTQに対して取り組む必要があるのか?それは大きく分けると3つの理由があります。
ひとつめは誰もが働きやすい職場環境をつくるために、LGBTQの社員に対する採用や福利厚生をどのように整えていくかということ。
ふたつめはLGBTQのお客様に向けたサービスの向上や商品開発等、マーケット開拓や企業のイメージ戦略をどのように進めていくか。
そしてもうひとつはリスクマネジメントとしてです。
今後、更に多様化していくビジネスシーンにおいてLGBTQをはじめ多様性に関する正しい知識を身につけることは、ビジネスマナーとしての必須条件です。
国内外の最新事例や自身の職場での経験を元に、今日からでもはじめられる取り組み等、具体的なお話をさせていただきます。 ×
はじめてのLGBTQ ~性の多様性と人権~
2018年、某大手企業が6万人を対象にスクリーニング調査を行ったところ、8.9%がLGBTQであると回答したとの報告がありました。
これは日本で7%程度とされる左利きや血液型AB型の人たちとほぼ同じ割合となります。
「そんな人会ったことない」と思われている方は、会ったことがないのではなく気づかなかっただけかもしれません。
「いない」のではなく、「言えない」という状況がまだまだあるのが現実です。
東京都ではオリンピック憲章に合わせる形で、性的指向や性自認による差別禁止が明記された「東京都人権尊重条例」が2020年よりスタートするなど、この課題への取組みは必須となりました。
とはいえ決して難しく考える必要はなく、「LGBTQってなんだろう?」「実際どんなことに困っているのだろう?」などなど、まずは知ることから始めてみませんか? ×
ダブルハッピネス ~辛さが2倍なら楽しさも2倍!~
2006年、本の出版という形で性同一性障害と診断を受けたことをカミングアウトして以来、私の元には全国の当事者からのメールが殺到しました。
誰にも言えない悩みを抱える当事者たちと一緒に歩みながら、自分自身も恋愛・就職・法律といった様々な壁にぶつかる日々。
しかし、そんな壁すら楽しみながら過ごす毎日。
この講演では自身のエピソードと大学院での研究テーマ「セクシュアル・マイノリティと教育」を織り交ぜ、性について楽しく真面目に、そしてわかりやすくお話します。
LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティに関する正しい知識だけでなく、セクシュアリティと向き合い、苦難を乗り越えてきた自身の経験をもとに、誰もが抱えるそれぞれの「生きづらさ」を乗り越えるヒントをお伝えしていきます。 ×
New Family ~新しいかぞくのカタチ~
「ふ、ふみゃぁ~‼」 2018年11月某日、予定日より約2週間ほど早く生まれた我が子の第一声を僕は一生忘れることはできません。
ゲイの友人から精子提供を受け、8年共にする彼女が体外受精によって妊娠・出産いたしました。
「我が子」とは言え、腕の中ですやすや眠るこの子と僕は血の繋がりも、法的な繋がりもありません。
しかし僕にとってはまぎれもなく家族です。
『家族』とはいったい何なのでしょうか? 個人のライフスタイルが多様化するにつれ、家族のあり方も多様化しています。
子供をもたなければ幸せになれないとは思いませんが、ただLGBTQであるという理由だけで、血の繋がりがないというだけの理由で、これだけ素晴らしい人生の機会をはなから諦めてしまうのはあまりにももったいないと強く感じています。
3人親ということ、トランスパパの日常、不妊治療から子育てまで包み隠さずお話しさせていただくことで、こんな家族もいるのだと知ってもらい、みなさんが考える「家族」の選択肢に少しでも彩りを加えることができたら嬉しいです。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
クリックすると、詳細が表示されます。
ダブルハッピネス
元フェンシング女子日本代表が大胆告白!
体は女でも心は男。どーすりゃいいの!?そんな違和感とずっとつきあってきた著者は早大院生。楽しい家族と仲間に囲まれて、オモシロくてマジメな人生を驀進中!
元女子高生、パパになる
セーラー服を着ていた。30歳で死のうと思っていた。
そんな僕に、こんな未来が訪れるなんて――。
父として、LGBTQムーブメントのリーダーとして、仕事、家族、恋愛など
社会の「普通」を問い直す、フミノの奮闘記。
* * *
2020年8月、NHK総合でドキュメンタリー「カラフルファミリー」が放送され、SNSで話題となりました。
トランスジェンダー男性と、パートナーの女性、そしてゲイの親友と、彼らの赤ちゃんの「4人家族」の物語。本書はそのトランスジェンダー男性フミノ=杉山文野の物語です。
1981年女性の体を持って誕生した杉山さんは、性自認は男性。
乳房切除手術を受け、現在は男性として生きています。自身がトランスジェンダーであることを告白し、恋や悩み、自分らしく生きようともがく日々を綴ったロングセラー『ダブルハッピネス』を2006年に出版してから14年、本書は2冊めの著書となります。
杉山さんは、前作刊行後、海外を放浪し帰国して就職。その傍ら、テレビ出演や講演会で性的少数者の現状を語ってきました。そして、LGBTQの若者の集まる場を作り、パートナーシップ制度の口火をきった渋谷区の条例に深く関わり、東京レインボープライド(パレード)の共同代表を務めるなど、さまざまな活動を牽引してきました。
セーラー服を着ていた高校時代、希望が見えず「30歳になったら死のう」と考えていた杉山さんが、当時想像もできなかった今の自分。まさに激動といえる14年間は、読む人に「普通とは何か」を考えさせ、さまざまな悩みを持ち、明るい未来を思い描けず苦しんでいる人に、勇気と希望、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれます。
3人で親になってみた ママとパパ、ときどきゴンちゃん
ママ1人、パパ2人?
ややこしいけど愛おしい、かつてないファミリーエッセイ!
トランスジェンダー・フミノと彼女、ゲイのゴンちゃん。
そして、生まれた子どもたち。
――「家族ってなんだろう」? 何が正解かはわからない。でも、やってみないことには始まらない。とにかくやってみる、ダメだったらまた考え直す、僕たち三人の子育てはいつだって手探りだった。(本文より)――
『ダブルハッピネス』『元女子高生、パパになる』で話題の著者、最新エッセイ!
子どもを育てられるなんて思わなかったLGBTQと「伝統的な家族」のこれから
家族について考えるきっかけに。
多様なLGBTQファミリーの姿を描き、家族のあり方や子育ての悩みに寄り添う。法や政治などいろいろな視点から見えてきた現状と課題、そして広がる家族の未来について対話をまとめる。
書籍
- 「ダブルハッピネス」(講談社文庫)
- 「元女子高生、パパになる」(文藝春秋)
- 「3人で親になってみた ママとパパ、ときどきゴンちゃん」(毎日新聞出版)
- 『子どもを育てられるなんて思わなかったLGBTQと「伝統的な家族」のこれから』(山川出版社)合同出版
メディア
- 日本テレビ系「世界一受けたい授業」
- NHK総合 「東京2020オリンピックみんなでハイライト」
- NHK総合「カラフルファミリー」
- TBS「NEWS23」
- フジテレビ「フューチャーズランナーズ」
- テレビ朝日「TOKYO応援宣言」
その他
- 文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」
- J-WAVE「TOKYO MONING RADIO」
- 「おはようモーニング!」
- 茨城放送「ダイバーシティ・ニュース」(月1パーソナリティ)
- 新聞・雑誌、その他多数
講演実績
民間企業
- 日本郵政株式会社
- 第一生命保険株式会社
- 東京ガス株式会社
- パナソニック株式会社
- ファイザー株式会社
- 清水建設株式会社
- P&Gジャパン合同会社
- 株式会社電通
- 株式会社ナイキジャパン
- 日本マイクロソフト株式会社
- リシュモン ジャパン株式会社
- セガサミーホールディングス株式会社
- 株式会社ジャパネットホールディングス
- アメリカン・エクスプレス・インターナショナル,Inc
- NTTグループ
- Facebook Japan 株式会社
- 他多数
学校
- 国立一ツ橋大学
- 国立学芸大学附属中学校
- 国立 お茶の水女子大学附属中学校
- 国立 上越教育大学
- 私立 立命館大学
- 私立早稲田大学
- 私立 日本女子大学
- 国立 高知大学
- 埼玉県立 岩槻高校
- 大阪府立 松原高校
- 埼玉県立 鷲宮高校
- 大阪府立 八尾北高校
- 福島県立 福島高校
- 群馬県立 前橋清陵高校
- 私立駒沢大学
- 私立同志社大学
- 私立 津田塾大学
- 国立 東京大学
- 私立 神奈川大学
- 他多数
自治体
- 三重県庁
- 渋谷区役所
- 三浦市役所
- 港区男女共同参画センター
- 八幡浜市人権センター
- 貝塚市人権センター
- 山梨県庁
- 墨田区役所
- 上田市教育委員会
- 高知県教育委員会
- 那須烏山教育委員会
- 愛川町人権擁護委員協議会
- 福岡県芦屋町教育委員会
- 横須賀市教育委員会
- 春日部市教育委員会
- 他多数
その他
- JOC
- JOA
- 沖縄県ニライ消防署
- 東京都弁護士会
- 東京都人権擁護委員連合会
- 石川県擁護教育委員研修会
- 東京人権啓発企業連絡会
- 山育会
- 日本女性エグゼクティブ協会
- 一般社団法人ソーシャルビジネスプラットホーム
- 全日本仏教会
- 他多数
この講師のおすすめポイント
フェンシング元女子日本代表であり、LGBTQの啓発活動家、著述家、企業のダイバーシティ推進者としても多岐にわたる活動を行っている人物です。1981年、東京都新宿区に生まれ、早稲田大学大学院でジェンダーとセクシュアリティを研究。その後、トランスジェンダーとしての自身の経験をもとに『ダブルハッピネス』を出版し、広く注目を集めました。
また、杉山さんはバックパッカーとして世界約50カ国以上を巡り、現地でさまざまな社会問題と向き合う経験を得た後、日本に帰国し、一般企業での勤務を経て現在の活動に至ります。彼の活動はLGBTQの啓発に留まらず、飲食店の経営やイベントの運営など多岐にわたり、年間100本を超える講演やメディア出演を行っています。
さらに、渋谷区における同性パートナーシップ制度制定に関わったことでも知られ、現在は日本フェンシング協会理事や日本オリンピック委員会理事としても活躍しています。パートナーとの間に二児をもうけ、精子提供者である友人と共に「3人親」として新しい家族のスタイルを実践するなど、社会的にも注目を集める人物です。
◆LGBTQとダイバーシティに関する深い知識と実践経験
杉山文野さんは、LGBTQの啓発活動に精力的に取り組んでおり、性の多様性と人権をテーマにした講演は企業や団体で非常に高く評価されています。職場や社会でのダイバーシティ推進に役立つ具体的な知見を持っており、特に企業のダイバーシティ・インクルージョン施策に対して実践的なアドバイスを提供できます。
◆新しい家族観と子育てに関する実体験
杉山さんの家庭は、精子提供者を交えた「3人親」として子育てを行っており、従来の家族の形にとらわれない新しい家族像を実践しています。この経験から、家庭や育児に関する多様な視点を共有し、社会的な理解を深める講演が可能です。
◆世界を巡った経験に基づく社会問題への理解
世界50カ国以上を訪れ、さまざまな社会問題と向き合ってきた杉山さんは、国際的な視野でのダイバーシティや人権問題について深い理解を持っています。多文化や異なる価値観に対する理解を促進する講演や、グローバルな視点からのアプローチを学ぶことができます。
◆ジェンダーとセクシュアリティに関する学術的なバックグラウンド
早稲田大学大学院でのジェンダー・セクシュアリティの研究を通じて得た知識を基に、性別や性的指向に関する多様な価値観について、理論的かつ実践的に解説できる点が杉山さんの大きな強みです。LGBTQについての理解を深めたい企業や教育機関にとって、非常に有益な内容が期待できます。
◆積極的な社会活動家としての影響力
渋谷区の同性パートナーシップ制度制定に関わり、社会的な変革に貢献してきた杉山さんは、社会活動家としての経験も豊富です。社会的な課題にどう取り組むか、個人や企業としてどのような責任を果たすべきかについて深い洞察を提供し、聴衆に対してインスピレーションを与えることができます。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。