田中敏夫 たなかとしお

労働安全コンサルタント/田中敏夫安全コンサルタント事務所 所長
プロフィール
大学で土木工学を学び、卒業後は総合建設業に入社。約20年間にわたり現場で施工管理業務に携わった後、安全管理本部に異動し、安全衛生指導業務を担当した。平成11年に退職し、横浜市で労働安全コンサルタント事務所を開設。現在は企業や建設現場などで安全衛生に関する指導や講演を行っている。
講演では、現場経験をもとに「安全管理体制の見直し」や「不安全行動と人間の特性」、「ヒューマンエラーの考え方」などをわかりやすく解説。災害はなぜ起きるのか、事故を防ぐには何が必要かといった根本的な問いを取り上げ、実際の事例を交えながら安全衛生管理の重要性を伝えている。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1949年 京都府生まれ。
1972年 近畿大学理工学部土木工学科 卒業
1972年 村角建設株式会社 入社。土木部にて現場施工管理業務に従事
1991年 安全管理本部に移籍。安全管理室にて安全衛生指導業務に従事
1997年 労働安全コンサルタント 登録
1999年 村角建設株式会社 退社
2000年 田中敏夫安全コンサルタント事務所 開設
2003年 神奈川支部事業部幹事 就任
2005年 神奈川支部事業部常任幹事 就任
2006年 本部労働安全部会幹事 就任
2006年 神奈川支部理事 就任
2007年 CSP労働安全コンサルタント 認定
2008年 神奈川支部常任理事 就任
2009年 本部理事 就任
2009年 横浜北労働基準監督署にて石綿指導員 就任
2010年 神奈川支部事業部副事業部長 就任
2010年 神奈川支部副支部長 就任
2011年 横浜北労働基準監督署にて石綿指導員 退職
2012年 神奈川支部常任幹事 退任
2012年 神奈川支部副支部長 退任
2012年 本部理事 退任
2014年 神奈川支部事業部幹事 就任
2014年 神奈川支部理事 就任
2016年 神奈川支部事業部常任幹事 就任
2016年 神奈川支部常任理事 就任
2018年 日本労働安全衛生コンサルタント会より会長奨励賞を受賞
2019年 神奈川支部常任幹事 就任
2023年 神奈川支部幹事 就任。現在に至る
【主な資格】
測量士
一級土木施工管理技士
職長教育講師(RST)
労働安全コンサルタント登録
安全衛生推進者能力向上(初任時)教育講師
労働安全衛生マネジメントシステム監査員本部登録
安全管理者選任時研修講師
CSP労働安全コンサルタント認定
労働安全衛生マネジメントシステム評価員本部登録
化学物質リスクアセスメント訪問支援指導員
農作業安全アドバイザー
主な講演テーマ
安全衛生管理体制を見直してみませんか
作業手順書や社内ルールを整備しても、なぜか周期的に災害が発生してしまう――。その原因は、組織の安全衛生管理体制そのものに潜んでいる場合があります。本講演では、安全衛生の基本に立ち返り、現場で本当に機能する管理体制をどのように構築・改善していくかを考えます。気づかないうちに形骸化しているルールや習慣を見直すヒントをお伝えします。 ×
不安全行動は何故なくならない
不安全行動とは、災害の直接原因となる「故意の行動」です。ルールを守れない背景には、人の心理や状況判断が深く関わっています。本講演では、不安全行動が生まれるメカニズムと、人間特性に基づいた防止策について解説します。単なる注意喚起ではなく、現場での行動を変える実践的な考え方を共有します。 ×
私が考える安全管理
安全衛生管理の目的は、労働災害を防ぎ、快適な職場環境をつくることにあります。企業や職場によって方法や手段はさまざまですが、どの現場にも共通する「人間の特性」を理解することが重要です。本講演では、実際の経験をもとに、安全管理を実行する際の注意点や現場に即した考え方を紹介します。 ×
ヒューマンエラーは防げるか
「ヒューマンエラー」と「不安全行動」は混同されがちですが、まったく異なる概念です。ヒューマンエラーは思い違いや勘違いといった“故意でないミス”であり、避けがたい人間の特性に根ざしています。本講演では、ヒューマンエラーの本質を正しく理解し、現場でどのように向き合うべきかを具体的に解説します。 ×
災害はなぜ起こるのか
どんなに安全対策を徹底しても、思いもよらぬときに事故や災害は発生します。その背景には、残留リスクとしてのヒューマンエラーが存在します。本講演では、「人・物・管理」の三要素を踏まえ、なぜ災害が繰り返されるのかを考え、効果的な安全衛生管理に活かす視点をお伝えします。 ×
事故・災害は何故なくならない
人類が長い歴史の中で繰り返してきた“滑る・転ぶ・落ちる”という行動。そこには人間特有のヒューマンエラーや不安全行動が関係しています。本講演では、人間特性を前提に「完全には防げない」リスクとどう向き合うかを解説。うまく付き合うことで災害を防ぐ、安全衛生管理の実践的なアプローチを紹介します。 ×
安全衛生管理はなぜ必要か
安全衛生管理は、働く人の「命と生活を守る」ための基本です。どの事業場も社会に貢献していますが、そこで労働災害が起きてしまえば本末転倒です。本講演では、安全衛生管理の目的を改めて見つめ直し、組織の理念や日常業務の中でどのように定着させていくかを考えます。 ×
講演実績
民間企業
- 朝日メインテナンス工業株式会社
- 浅海電気株式会社
- 株式会社アルプスピアホーム
- 安藤建設株式会社
- 株式会社ウチダテクノ
- 株式会社エステーホーム
- 株式会社NHKアイテック
- 株式会社NTTドコモ
- 株式会社NTTファシリティーズ北海道支店
- オガワホーム株式会社
- 神奈川県建設労働組合連合会
- (財)神奈川県都市整備技術センター
- 神奈川労働局
- 関東電気協会
- 機山建設株式会社
- 共立建設株式会社東海支店
- 空建築家工房有限会社
- 群馬県中小企業団体中央会
- 京葉住設株式会社
- 京葉都市開発株式会社
- 建設業労働災害防止協会新潟県支部
- 建設業労働災害防止協会千葉支部
- 株式会社コーケン
- 神戸製鋼株式会社真岡製作所
- 株式会社コクサイテクノ
この講師のおすすめポイント
長年の現場経験と理論に裏づけられた指導で、「安全」を“言葉”から“実践”へと変える講師。それが労働安全コンサルタント・田中敏夫さんです。
田中さんの講演の最大の特徴は、現場がすぐに行動を変える“気づき”を得られること。単なる安全衛生の法令解説やマニュアルの再確認にとどまらず、「なぜ不安全行動はなくならないのか」「なぜヒューマンエラーが起こるのか」といった“人間の本質”に迫る内容で、受講者が自ら考え、納得し、行動を変える研修を展開します。
総合建設業で20年間にわたり現場施工管理を、続く9年間で安全衛生指導業務を経験。平成11年に独立後は全国の建設・製造・エネルギー関連企業、自治体などで数多くの安全研修を担当してきました。
田中さんの研修では、「安全衛生管理体制を見直してみませんか」「不安全行動はなぜなくならない」「災害はなぜ起こるのか」など、どのテーマも“答えを教える”のではなく、“現場で一人ひとりが答えを見つけ出す”構成が特徴です。
田中さんが特に重視するのは、「人間特性に基づく安全管理」。人間はミスをゼロにできない生き物であるという前提に立ち、その“ヒューマンエラーとどう付き合うか”を科学的かつ心理的観点から解き明かします。これにより、机上の安全対策ではなく、“現実の職場で生きる安全管理”を根づかせることが可能になります。
また、土木・建設業界に加え、製造業やインフラ、病院、商工会議所などからの依頼も多く、業種を超えて応用できる内容構成も魅力です。安全衛生管理を通じて「人材定着」「生産性向上」「企業価値の維持」という経営課題にまで踏み込むのも田中さんの研修の特徴です。
たとえば、「安全衛生管理はなぜ必要か」というテーマでは、安全とは“作業を止めるためのルール”ではなく、“働く人が誇りを持って仕事を続けるための基盤”であると説きます。このメッセージは多くの企業で共感を呼びます。
豊富な資格と専門的知識も、田中さんの信頼性を支えています。労働安全コンサルタントとしての国家資格はもちろん、労働安全衛生マネジメントシステム監査員、化学物質リスクアセスメント訪問支援指導員など、多角的な視点から企業のリスクにアプローチ。安全管理体制の構築から現場教育まで、一貫した支援が可能です。
田中さんの研修は、「災害をなくすための安全」から「人を生かすための安全」へと意識を転換させるきっかけを与えます。経験・理論・実践のすべてを備えた講師だからこそ、現場と経営層の双方に届く、安全教育の本質を伝えることができるのです。そのため、田中さんはおすすめできる講師と言えます。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。