葛西紀明 かさいのりあき
株式会社土屋ホーム スキー部 選手兼監督/スキージャンプ選手
プロフィール
1972年6月6日に北海道下川町で生まれ、東海大学付属第四高等学校(現・東海大学付属札幌高等学校)を卒業後、地崎工業、マイカルを経て、2001年11月に土屋ホームに入社。長いキャリアを誇り、数々の偉業を成し遂げてきた。
「ワールドカップ最年長優勝」、「冬季五輪連続最多出場」、「冬季五輪スキージャンプ最年長メダリスト」、「ワールドカップ最多出場」、「ノルディックスキー世界選手権最多出場」、「ワールドカップ最年長表彰台」、「ワールドカップ最年長ポイント獲得」の7つのギネス世界記録を保持しており、スキージャンプ界のレジェンドとして広く認識されている。
オリンピックでは、個人銀メダル1個、団体銀メダル1個、団体銅メダル1個の合計3個のメダルを獲得し、ノルディックスキー世界選手権では個人銅メダル2個、団体銀メダル2個、団体銅メダル2個、混合団体銅メダル1個を含む7個のメダルを手にしている。
座右の銘は「自分の夢は、努力でかなえる」と語り、常に努力を惜しまない姿勢で多くの人々に影響を与え続けている。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
小学3年生でスキーを始める。
中学3年生の宮様大会(大倉山)でテストジャンパーを務め、優勝者の記録を上回り話題となる。
1988年12月、16歳でワールドカップ(札幌大会)に初出場。
1992年、19歳でアルベールビルオリンピックに初出場。以後、リレハンメル、長野、ソルトレイク、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と、8大会連続で出場。
リレハンメルオリンピックで団体銀メダルを獲得。
ソチオリンピックでは、ラージヒル個人銀メダル、団体銅メダルの計3つのメダルを獲得。
2001年11月、土屋ホームに入社。
2003年、イタリアのヴァル・ディ・フィエンメで開催されたノルディック世界選手権大会で団体銀メダル、ノーマルヒル・ラージヒルともに銅メダルの計3つを獲得。
2007年、札幌で行われた世界選手権で団体戦銅メダルを獲得。
2009年、世界選手権団体戦で2大会連続の銅メダルを獲得。この年、監督に就任し、プレーイングマネージャーに。
2014年2月、ソチオリンピックで個人ラージヒル銀メダル、団体銅メダルを獲得。
2014年11月29日、フィンランドのルカで開催されたワールドカップ個人第3戦で、最年長優勝記録を42歳5ヶ月に更新、通算優勝回数を17回に。
2017年3月26日、スロベニアのプラニッツアで行われたワールドカップ個人最終戦で3位に入り、最年長表彰台記録を44歳9ヶ月に更新。
2018年2月、平昌オリンピックに出場し、冬季五輪連続最多出場のギネス記録を8回連続に更新。
2020年4月、ワールドカップ最多出場(569試合)のギネス世界記録が更新される。
2022年1月、札幌で行われた第63回雪印メグミルク杯ジャンプ大会で49歳7ヶ月で公式戦優勝。
2024年2月、札幌で行われた第35回TVh杯ジャンプ大会で、51歳7ヶ月で公式戦優勝し、50代初の公式戦優勝を達成。
2024年2月、札幌ワールドカップの代表に選出され予選を通過し、ワールドカップ最多出場記録(570試合)を更新。
2024年2月、試合に出場し、ワールドカップ最多出場記録(571試合)を達成。
2024年4月、新たに「FISスキージャンプワールドカップ最年長表彰台」(2017年3月26日プラニッツア大会で3位)と「FISスキージャンプワールドカップにおける最年長のワールドカップポイント獲得者」のギネス世界記録が認定され、ギネス世界記録は合計7つに。
「FISスキージャンプワールドカップ個人最多出場記録」も569試合から578試合に更新。
主な講演テーマ
「夢は、努力でかなえる。」
(逆境こそ天が自分に与えた最大のチャンス)
貧しかった少年時代、両親に反対されながらも周囲の支援で始めることが出来たスキージャンプ。少年時代の輝かしい記憶やワールドカップ・オリンピックでの数々のエピソードをお話しします。8度のオリンピックに出場する間、妹の難病や母の早過ぎる死、所属先の2度の廃部など多くの逆境に遭遇するが、不屈の精神と努力で乗り越えてきた。3つ目の所属先となる土屋ホームで「ものの見方考え方を変えると人生が変わる」「逆境こそ天が自分に与えた最大のチャンス」などの言葉に出会い開眼。フィンランド人のコーチに師事するなど新たな取り組みでメダルを掴んだ。これまで挫折したことはあったが、やめたいと思ったことは一度もない。22年かけて獲得した銀メダルに満足することとなく、50歳を超えた今でも金メダルという目標に向かって進み続ける。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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夢は、努力でかなえる。
やめたいと思ったことは一度もなかった。それが、常に前向きに生きる力となっている。
葛西紀明選手の周りには、信じられないほど多くの不運が次々と訪れた。調子が良い時ばかりではなかったが、それでも彼は25年以上、毎年日本代表として選ばれ続けてきた。その理由は、彼が監督やコーチ、国内外の仲間、そして家族や所属する会社から深く愛されていたからだと思う。だからこそ、どんなに苦しい時でも辞めようとは思わず、試練を乗り越え、輝きを失わず、優しさを保ち続けることができたのだろう。試合後、総監督がサインを終わらせようとした際も、彼は「いえ、私はまだ温かいので大丈夫です。みなさんは長時間寒い中待っていたので、一人でも多くの人にサインをしたい」と言って、途中でサインを切り上げることはなかった。このような姿勢が、彼の魅力をさらに際立たせ、ソチオリンピックでの銀メダルに繋がったのではないだろうか。
家族で獲った銀メダル
貧困、最愛の母の死、そして長野五輪での屈辱的な経験…。これらの試練をどのように乗り越え、W杯で日本人最年少優勝(当時)、W杯通算16勝、さらに冬季五輪7大会連続出場という偉業を成し遂げたのか。
書籍
- 『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』(東洋経済新報社)
- 『夢は、努力でかなえる。』(実業之日本社)
- 『家族で獲った銀メダル』(光文社)