渡邉吉之 わたなべよしゆき
元戦闘機テストパイロットの現土建屋さん/航空機等製造会社 特別顧問/建設会社 相談役
プロフィール
長年、戦闘機などの開発飛行試験に携わってきた。その中で、予期せぬ不具合や不適合に直面することが多く、その都度対応してきた。この経験を通じて、緊急時に備えるための心構えや日常的な準備、そして緊急手順を実行することの重要性を学んだ。航空機の開発と自身の安全を守るため、安全性を確保することに努めてきた。
現在は航空機製造会社と建設会社に勤務しており、作業現場での安全や品質の管理に、飛行時の安全管理や品質維持の考え方を応用して、現場の改善に取り組んでいる。この経験と実績を基に、関係各社から安全管理や品質管理に関する講演を依頼され、年間10~20件ほど講演を行っている。講演内容は、一般的な法的な説明ではなく、実際の経験や体験を元に、いかにして自分自身やプロジェクトを守り、安全と品質を維持してきたかについて話している。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1951年、神奈川県横浜市生まれ。防衛大学校 航空工学科を卒業後、航空自衛隊に入隊。
戦闘機操縦士課程を修了し、第8航空団(築城基地)にてF-4EJ戦闘機による約100回のスクランブル任務を経験。この間、米空軍戦術課程(Top Gun)を修了し、国内では航空自衛隊安全課程、初級幹部課程、上級幹部課程、試験操縦士課程などを卒業した。
その後、飛行開発実験団(岐阜基地)においてF-15J戦闘機をはじめとする各種戦闘機のテストパイロットおよび試験飛行操縦士教官として勤務。
1990年、F-2支援戦闘機の開発に携わるため三菱重工業に移籍し、支援戦闘機開発設計課に所属。その間、三菱重工製の新造機や修理機のテストフライトも担当した。1995年にはF-2の初フライトを成功させ、その後、同社の戦闘機生産拠点である小牧南工場の工場長などを歴任。三菱重工在籍中に「平成20年度 日本航空機操縦士協会 協会長表彰」を受賞した。
操縦経験機種は、各種戦闘機をはじめ、グライダー、軽飛行機、小型ジェット機、大型輸送機、ヘリコプターなど国内外30機種以上に及ぶ。
60歳で三菱重工を定年退職後、三菱重工関連の工場管理会社に入社し、社長室所属として工場管理、工場・住宅建設、CSR、ISO、品質管理、安全、BCPなどを担当。68歳で役職定年を迎える。
現在は某航空機製造会社の顧問および某建設会社の相談役を務めている。
主な講演テーマ
戦闘機テストパイロットが思う安全とは
戦闘機テストパイロットとしての多くの緊急事態対応から得た貴重な実体験を基に、飛行機の安全に対する深い考え方を講演します。テストパイロットならではの視点で、他の業界でも応用できる安全意識を高める方法を伝授します。 ×
戦闘機テストパイロットが語る品質管理
飛行機の設計や機体の試験に携わってきたテストパイロットが語る品質管理の重要性と、設計段階での問題点をどのように解決してきたかを紹介します。品質と設計の密接な関係に触れ、不適合問題が発生した際の対応方法や、それを防ぐためにどのようなプロセスが必要かを実体験をもとに解説します。航空業界における品質管理の重要性と、それがどのように安全性に直結するかについて深く理解することができます。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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戦闘機パイロットの世界──“元F-2テストパイロット”が語る戦闘機論
■元航空自衛隊トップパイロットが明かす「戦闘機のリアル」
・超音速から減速する操作は、意外な難しさがある?
・飛行中は、単純な計算さえ困難になる!?
・戦闘機に求められる本当に重要な性能とは?
・計器やHUDの情報をどう瞬時に読み取るのか?
・高高度へ一気に達する「ズーム上昇」の仕組みとは?
・失速にも「良い失速」と「悪い失速」が存在する?
飛行中のリアルな体感、計器の読み方、HUDの活用法、エンジン始動から着陸までのフライト手順、空戦技術やマニューバー、さらに緊急時の対応法まで――
“F-2戦闘機のテストパイロット”を務めた元航空自衛隊エースが、戦闘機運用の本質を徹底解説する一冊!
零戦神話の虚像と真実 零戦は本当に無敵だったのか
見過ごされてきた「パイロットの真実」
従来の常識を根底から覆す新たな戦闘機論
●ドッグファイトでは敵機を撃墜する確率はわずか1%!?
●零戦敗北の要因は「視界の悪さ」にあった!?
●「左ひねり込み」や「一撃離脱」は実際には存在しなかった!?
●編隊行動の弊害が戦局を悪化させた!?
新進気鋭の戦史研究家・清水氏と、F-2戦闘機の開発にも携わった元航空自衛隊エースパイロット・渡邉氏がタッグを組み、従来の「零戦神話」を徹底検証。
「抜群の運動性能で無敵だった」「防弾性能を軽視した軽量設計」といった従来の定説を、空戦の現実と科学的な視点から大胆に見直し、零戦の真の性能と隠れた欠陥を図解付きで明らかにする。
パイロットの実体験と最新の空戦理論が交差する、リアルな「空戦の真実」がここにある。
書籍・雑誌
- 「戦闘機パイロットの世界──“元F-2テストパイロット”が語る戦闘機論」パンダ出版
- 「零戦神話の虚像と真実 零戦は本当に無敵だったのか」宝島社
- 航空雑誌等に連載など
講演実績
- 年間15~20回程度講演実施
- ・航空機一般論(空の話) 航空技術協会 航空機操縦協会 夏休み子供教室等
- ・安全(建設現場 工場等)労働基準協会 各建設会社(安全大会等50社程)
- ・品質管理(製造会社)各業種
- ・新製品開発製造(製造会社)家電メーカー等
- ・航空機開発 航空自衛隊 三菱重工 川崎重工 等
この講師のおすすめポイント
◆豊富な実務経験
戦闘機の開発飛行試験での実務経験を持ち、予期しない不具合や不適合に直面し、その都度迅速に対応してきた経験から、緊急時に必要な心構えや準備、手順の重要性を深く理解しています。
◆安全管理と品質維持のプロフェッショナル
航空機開発における安全飛行の確保を中心に、自身の経験をもとに安全や品質管理の重要性を伝える講演を行っており、現在も航空機製造や建設業界で現場改善に取り組んでいます。
◆実践的な講演内容
講演は、法的な説明にとどまらず、実際の体験に基づいた具体的な方法やプロジェクトでの安全・品質維持の実践事例を紹介しています。参加者は、実務に役立つ知識を深く学べます。
◆熱心な聴講者との交流
講演の内容は非常に評判が良く、聴講者は集中して聞き、積極的に質問をするなど、非常に活発な雰囲気で進行します。懇親会でも質問が絶えず、参加者との深い交流が生まれます。
◆多くの企業からの信頼
関係各社から「自社でもお願いしたい」との要望があり、講演依頼が増加しています。実績に裏打ちされた信頼の証です。