安田峰俊 やすだみねとし
経歴
2004年
立命館大学文学部史学科東洋史専攻卒業
2006年
広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)
2006年
フリーランスライターとして活動
2012年
多摩大学経営情報学部非常勤講師(現代中国入門、中国語)〜2017年
2017年
立命館大学人文科学研究所客員協力研究員
2018年
『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』第5回城山三郎賞受賞
2019年
『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』第50回大宅壮一ノンフィクション賞受賞
2023年
朝日新聞論壇時評委員
主な講演テーマ
中国ビジネスにおける「政治的タブー」入門
中国でのビジネス展開を考える企業にとって避けられないのが、「政治的タブー」の理解です。中国独特の政治的・文化的背景を解説し、どのような発言や行動がビジネスのリスクとなるのかを具体的に伝えます。過去の事例を交えながら、中国での成功を目指すために必須の知識を学ぶ機会です。中国市場への進出を検討中の企業にとって、トラブル回避のための実践的なガイドとなります。 ×
中国による対日浸透工作の実態
現代の国際関係において、中国が日本社会にどのような影響力を行使しているのかは大きな関心事です。この講演では、中国の対日浸透工作の全容に迫ります。メディアや教育分野、経済界に至るまで、中国が日本に仕掛ける影響力行使の背景や目的、具体的な手法について明らかにします。冷静な分析をもとに、リスク管理や適切な対応策についても考える場を提供します。 ×
日本国内におけるベトナム人犯罪の実態
日本国内で急増する外国人犯罪、その中でも特に注目されるベトナム人による犯罪について、安田峰俊氏が詳細に解説します。この講演では、犯罪の背景にある社会的要因や、ベトナム人コミュニティの特徴、そして彼らが直面する労働環境や移住政策の問題点を取り上げます。現場取材を基に、単なる犯罪データの羅列に留まらない深い洞察を提供。犯罪防止や異文化理解に向けた重要な示唆を得られる講演です。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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中国ぎらいのための中国史
1800年の時を経て「諸葛亮」が現代に蘇る?/元寇を知らない中国人たち/ソシャゲに登場する李白の漢詩/孫子の兵法が反体制デモ鎮圧に活用/台湾有事の根源は始皇帝?/一帯一路で再び長安に「朝貢国」が集結/儒教的道徳の代弁者と化す共産党/「隴西の李徴」の後輩たちが大学受験で無双中/横暴な中国の背景にあるアヘン戦争/迷える若者たちが毛沢東に救いを求める……。
これこそ、まさに“現代中国”を描く一冊だ!
三国志、元寇、アヘン戦争――。これらの歴史的な出来事は、日本の小中学生でも一度は耳にしたことがある言葉だろう。『キングダム』や『パリピ孔明』など、中国史を題材にしたエンタメが日本で大ヒットしているのも、その証拠だ。
しかし、現代の日本人にとって中国への印象は冷たい。内閣府の調査では、日本国民の約9割が中国に「親しみを感じない」と回答している。多くの日本人にとって、中国の歴史と現在の習近平政権は全くの別物に映っているのだ。
だが、中国側の視点ではそうではない。現代の中国は歴史の積み重ねの上に成り立っており、その流れは今も社会の根底に息づいている。中国共産党も歴史を意識した政策を行い、習近平は演説の中で古典を引用し続ける。
諸葛亮、始皇帝、孔子、孫子、元寇、アヘン戦争、そして毛沢東まで――。現代中国の社会や中国共産党は、どのように自国の歴史を捉えているのか?
令和日本の中国報道をリードする第一人者が挑む、中国史と現代社会の真相に迫る一冊!

恐竜大陸 中国
世界最多の恐竜新種発見数と新たな発見の連続
恐竜研究において中国は今や「世界一の恐竜大国」として君臨している。羽毛恐竜の化石や琥珀に封じ込められた恐竜の尾「EVA」など、世界を驚かせる革新的な発見が次々と行われてきた。その種類数もアメリカを凌駕し、発見のスケールでは他国の追随を許さない。
盗掘・密売、政治との関係が絡む独特の背景
しかし、その輝かしい研究成果の裏側には、盗掘や化石の密売、さらには政治が深く関与する現実が存在する。日中戦争や文化大革命などの激動の歴史も絡み、恐竜研究が単なる学術を超えた社会的・政治的な側面を持っているのが特徴だ。
注目の中国恐竜事情を網羅
この一冊では、中国における恐竜研究の最前線と、そこに至るまでの複雑な歴史と現状を徹底解剖。科学的発見と社会背景を交えた「恐竜大国・中国」の実像に迫る。
本書に登場するトピック
・農民夫婦が14年間守り続けた裏山の化石
・羽毛恐竜に中国共産党幹部の名前が付けられる実態
・中国恐竜学の先駆者・楊鍾健の波乱の人生
・有名アニメで知られる恐竜が発見されるまでの物語
・政治問題が絡む新疆ウイグル自治区での恐竜発掘
・将来、「習近平」の名を冠する恐竜が誕生する可能性
中国恐竜研究の光と影、そのすべてを初めて網羅した決定版。世界を揺るがす発見の舞台裏を覗いてみよう。

戦狼中国の対日工作
習近平政権下で加速する中国の強硬外交、その実態とは
習近平体制が本格化して以来、中国は「戦狼外交」と呼ばれる挑発的かつ攻撃的な外交手法を展開してきた。アメリカを筆頭とする西側諸国を鋭く非難し、日本を含む周辺国に対しては軍事力をちらつかせ、圧力を加える姿勢を強めている。当初は「口先だけ」と見られたこれらの行動だが、実際には単なるブラフではなかった。
日本国内に広がる中国政府の秘密活動網
知らぬ間に中国政府の影響力は日本国内にも及び、ウィーン条約を無視して、大使館以外の独自の在外拠点を複数設置。その中には、秘密警察の「派出所」として機能する施設も含まれている。ここでは、中国本土から逃れた反体制派の監視や脅迫、留学生からの情報収集、さらにはスパイ活動などが行われていることが明らかになった。
実態を追う取材と告発
著者は日本国内に存在する秘密警察拠点を特定し、実際に体当たり取材を敢行。また、日本に逃れてきた反体制活動家たちへの直接インタビューを通じて、中国当局による尾行や監視、さらには生々しい脅迫の実態を聞き出している。
さらに、SNSを通じて日本国内でフェイクニュースを拡散し、世論を操作する「認知戦」を指揮する中国総領事・薛剣に接触。中国共産党が展開する宣伝工作の詳細を、地道な取材によって解明している。
筆者が語る「想像を超えた危険な現実」
長年中国を追い続けてきた著者が断言するのは、「中国はかつてないほど危険な存在になっている」という現実だ。本書は、観念論や推測に基づく批判ではなく、徹底した現地取材による証言と具体的な事例に裏打ちされた一冊である。
中国が日本国内で展開する驚くべき実態に迫る、これまでにない問題提起の書となっている。

北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪
北関東に潜む「移民」ネットワークのリアル
北関東という土地には、どこか独特な雰囲気が漂っている。大宅賞受賞作家・安田峰俊が描き出す最新作は、その北関東に広がる「移民」たちの隠れたネットワークを追うルポルタージュだ。ここで「移民」とされるのは、日本の制度上では公式には存在しない存在を指している。
日本には「技能実習生制度」があり、その仕組みの下で約20万人のベトナム人実習生が働いている。しかし、その一部が低賃金や過酷な労働環境に耐えられず、行方をくらませ、不法滞在者となっている。こうした人々が集まり、独自のアンダーグラウンド社会を形成しているのだ。かつては中国人が主役だったこの世界も、現在はベトナム人の若者たちが中心になっている。
豚窃盗事件が示すアンダーグラウンドの実態
ベトナム人によるアンダーグラウンド社会が広く知られるきっかけとなったのが、群馬県で発生した「豚窃盗事件」だ。養豚場から盗まれた豚は、彼らのネットワーク内で解体・処理され、外部にはほとんど情報が漏れなかったため、警察の捜査は難航した。同様に、果物の大量盗難事件なども発生しているが、犯人の特定は困難を極めている。このように、彼らの独自ネットワークは犯罪行為すら外部から見えにくくしている。
ベトナム人アンダーグラウンド社会の核心へ迫る旅
本作では、筆者と通訳を務める「チーくん」が、北関東のベトナム人社会を徹底的に探り歩く。チーくんは日本育ちのベトナム難民2世で、その知識と人脈を活かして筆者とともに事件の現場へ足を運ぶ。殺人現場の緊迫感、タトゥーに身を包んだ不法滞在者たちとの接触、薬物や賭博、さらには夜の歓楽街の闇まで、あらゆる場所で潜入調査を進める中、彼らはついに北関東アンダーグラウンドを仕切る人物「群馬の兄貴」にたどり着く。
スキンヘッドに彫りの深い刺青を持つ「群馬の兄貴」は、その外見からも威圧感が漂う。だが彼が背負う「真の罪」とは何なのか。筆者とチーくんの追跡はさらに深みを増していく。
衝撃のルポルタージュが明かす闇の現実
豚の窃盗事件から殺人、誘拐まで、あらゆる犯罪現場を奔走する2人。手土産にはベトナム人の好物である雷魚、アヒル、ビールを携え、アンダーグラウンドのリアルに迫る旅路は、恐ろしくも引き込まれる内容だ。
ベトナム人ネットワークを軸に展開される犯罪とその背景、日本社会に隠された深い闇に挑む本書は、読む者を圧倒する一冊となっている。
テレビ
- 朝日放送「正義のミカタ」
- 読売テレビ「そこまで言って委員会NP」
- NHK「NHKニュース7」「英雄たちの選択」ほか多数
- テレビ東京「じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜」
- テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」
- ABEMA「報道リアリティーショー ABEMA Prime」ほか多数
ラジオ
- 文化放送「ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB」「大竹まことゴールデンラジオ」
- TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」「蓮見孝之 まとめて!土曜日」ほか多数
新聞
- 朝日新聞
- 讀賣新聞
- 毎日新聞
- 京都新聞
- 時事通信
- 共同通信
- 産経新聞
- 毎日小学生新聞
- ほか多数
雑誌
- 文藝春秋
- 中央公論
- Voice
- WiLL
- 週刊文春
- 週刊現代
- 週刊新潮
- 週刊ポスト
- 週刊プレイボーイ
- プレジデント
- 東洋経済
- SAPIO
- ほか多数
WEB
- 文春オンライン
- 現代ビジネス
- ブルーバックス
- デイリー新潮
- NEWSポストセブン
- JBPress
- BBC(Chinese)
- RFA
- ほか多数
書籍(主著、近著のみ)
- 『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』角川書店、2012年。角川文庫、2016年
- 『移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々』角川文庫、2019年
- 『野心 郭台銘伝』プレジデント社、2016年
- 『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』KADOKAWA、2018年
- 『八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ』角川新書、2021年
- 『さいはての中国』小学館新書、2018年
- 『性と欲望の中国』文春新書、2019年
- 『もっとさいはての中国』小学館新書、2019年
- 『現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史』中公新書ラクレ、2021年
- 『「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本』KADOKAWA、2021年
- 『中国vs.世界 呑まれる国、抗う国』PHP新書、2021年
- 『みんなのユニバーサル文章術 今すぐ役に立つ「最強」の日本語ライティングの世界』星海社新書、2022年
- 『北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪』文藝春秋、2023年2月
- 『戦狼中国の対日工作』文春新書、2023年12月
- 『恐竜大陸 中国』角川新書、2024年6月
- 『中国ぎらいのための中国史』PHP新書、2024年9月
講演実績
- 京都大学人文科学研究所
- 日産自動車
- 花王
- 霞山会
- キヤノングローバル戦略研究所
- 海上自衛隊
- 西宮東高校 木曜講座
- 立命館大学孔子学院 中国理解講座
- 静岡県立大学 ジャーナリズム公開講座
- 他多数
この講師のおすすめポイント
安田峰俊さんは、中国・東南アジアを中心とした国際情勢や社会問題を深く掘り下げるルポライター。広島大学大学院で中国近現代史を学んだ後、フリーランスとして現地取材を重ね、鋭い筆致で国内外の読者にリアルな現実を伝え続けています。
代表作『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』では、大宅壮一ノンフィクション賞、城山三郎賞をダブル受賞するなど、ジャーナリズムの分野で高く評価されています。
現在は立命館大学の研究員や朝日新聞論壇時評委員としても活動し、執筆だけでなく教育・講演の場でも活躍中。中国ビジネス、国際関係、移民問題、文章術まで、幅広いテーマで実践的かつ知的刺激に満ちた講演を展開しています。
◆現地に根差した「リアルな中国」の知見
安田さんの強みは、机上の理論ではなく“現場の声”に基づく洞察。長年のフィールドワークを通じて見えてきた、中国社会の深層や政治的リスク、文化的タブーをわかりやすく解説します。中国市場を狙う企業や外交・報道に関わる方々にとって、リスクマネジメントや戦略立案に直結する「生きた知識」が得られます。
◆国家と個人を貫く“浸透工作”の構造を読み解く
中国による対日影響力行使の実態について、冷静かつ具体的に語れる数少ない講師のひとり。安田さんはメディアや教育界、経済領域における浸透の手法と狙いを詳細に分析し、日本側の課題と対応策を明確に提示します。安全保障・政策立案に関心のある層はもちろん、一般市民にとっても「知っておくべき現実」を学べる貴重な機会です。
◆外国人コミュニティの“光と影”を描く深い視点
ベトナム人犯罪をはじめとする外国人労働者の問題にも独自の視点で切り込みます。安田さんの講演では、犯罪という表層的な事象の裏にある「社会的構造」や「文化的背景」に光を当て、単なる排他論に陥らない、冷静かつバランスの取れた視座が得られます。自治体・教育機関・法務関係者にとって、実務に直結する知見が満載です。
◆「バズる」文章術を解き明かす人気講座
ジャーナリストとしてSNSやメディアで注目を集め続ける安田さんが、自らの体験をもとに“読まれる文章”のコツを伝授。バズる記事の構成法、共感を呼ぶテーマ選び、情報の切り取り方など、文章で影響力を持ちたい人にとって必須のノウハウが満載。ライターや広報、マーケティング担当者にとって即効性のあるスキルアップ講演です。
◆学術・メディア・現場をまたぐハイブリッドな知見
研究者としての理論的背景、ルポライターとしての現地体験、メディア人としての発信力。この三位一体の視座が、安田さんの講演に独特の深みを与えています。ビジネス界から教育界、行政・ジャーナリズム関係者まで、多様な層にとって“新たな視点を獲得できる”講演として高い評価を得ています。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
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