志水哲也 しみずてつや

志水哲也

写真家/山岳ガイド

プロフィール

16歳の春、屋久島への一人旅を機に登山を始め、国内外で数々の登山記録を残す。1997年、黒部渓谷の魅力に惹かれ、その入り口である宇奈月に移住。独学で写真技術を習得し、2002年頃からカメラマンとして本格的に活動を開始。「水」をテーマに、全国各地の渓谷を取材し続ける。2004年、正月に挑んだ剱沢大滝の撮影を追ったドキュメンタリー「黒部幻の大滝に挑む」がNHKで全国放映され、大きな注目を集めた。
講演では、豊富な登山と撮影の経験をもとに、自然の美しさやその中で得た気づきや学びを伝えている。自然と真剣に向き合い続ける姿勢が、聴講者に深い感動を与える内容となっている。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

1965年に横浜市で生まれる。1996年に「志水哲也山案内事務所」を設立し、翌1997年には黒部渓谷の玄関口である宇奈月町(現在の黒部市)に移住。2002年には「志水哲也写真事務所」を開設。2004年頃までに、黒部渓谷をテーマとした写真集やエッセイ集をいくつか出版する。

2005年からは全国各地を撮影フィールドとし、写真集『日本の幻の滝』(山と渓谷社)、『水の屋久島』(平凡社)、『森の白神』(平凡社)の3部作を発表。その後、地元・富山県の自然に焦点を戻し、2014年には写真集『剱』(山と渓谷社)を発表。現在も黒部渓谷を中心に撮影活動を続けている。

2018年からは、黒部渓谷の32年間にわたる姿を後世に残すため、4K動画の撮影に本格的に取り組み、将来的には動画版写真集「黒部」と写真集「剱」を完成させることを目指している。

これまで、ガイド登山や写真展、講演会、メディア出演、著書出版など、さまざまな活動を精力的に行ってきた。

主な講演テーマ

子どもの頃の夢が今の夢

高校1年生の時に写真家を志し、以来、4つの世界自然遺産や全国各地の幻の滝を巡り、登山家としての視点を生かしてその魅力を伝えたいと考えてきた。現在も写真家としての夢を追い求め、まだ見ぬ風景を求めて旅を続けている。 ×

黒部に魅せられ、移り住み20年

日本一の峡谷・黒部に心を奪われ、1997年、31歳の時に移り住むことを決意。2006年には、NHKのテレビクルーと共に黒部の秘境「幻の大滝」の滝壺まで降りて撮影を成功させ、長年の夢を実現した。講演では、黒部の壮大さや迫力を写真と共に解説し、さらに20年間この地に暮らし続けてきた理由や、その中で感じた思いを語る。 ×

日本の幻の滝、知られざる絶景

知床や白神、飯豊、奥利根、尾瀬、菅平、立山、黒部、大台ヶ原、屋久島など、日本各地の自然を撮影してきたが、まだまだ人知れず存在する美しい自然が多く残されている。クライマーしか目にできない幻の滝や、ヘリコプターからしか見られない絶景などを、写真を用いて紹介しながら、地球温暖化の影響や世界自然遺産として守るべき価値について考察していく。 ×

日本の世界自然遺産4箇所を巡り

これまで、知床、白神山地、屋久島、小笠原諸島の4つの世界自然遺産で長期にわたる取材と撮影を行ってきた。白神山地と屋久島では写真集や写真展を通じてその魅力を発信し、小笠原諸島についても写真展を開催。また、知床については未発表の作品が多いものの、特別な思いを持って撮影に取り組んできた。これらの自然遺産が抱える課題と独自の魅力を伝えつつ、森林や清流が豊かな日本の自然の価値を未来にどう引き継いでいくかを考える。 ×

書籍・メディア出演

書籍紹介

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大いなる山大いなる谷
果てしなき山稜
黒部今昔
生きるために登ってきた
× 大いなる山大いなる谷

大いなる山大いなる谷

果てしない山脈、大岩壁、そして黒部の険しい渓谷に刻まれた青春の軌跡。

平凡に惰性で過ごしていた普通の若者が、山との出会いをきっかけにその魅力に心を奪われ、10年間にわたり青春を山に捧げた物語――。

山岳写真家であり、山岳ガイドとしても活躍する登山家・志水哲也が、若き日に成し遂げた驚異的な登山の数々は、高校3年生の夏に北アルプス全山を縦走したことから始まり、黒部の険しい渓谷を25本遡行し、谷川岳の一ノ倉沢の衝立岩や仏ドリュ南西岩稜を単独で登攀し、さらには積雪期の南アルプス、知床半島、日高山脈を全山縦走するまでに至る。

信念、戸惑い、情熱、不安が交錯した静かでありながらも激しい冒険の記録を、著者の原点となる傑作として文庫化しました。

× 果てしなき山稜

果てしなき山稜

長らく絶版となっていた名著『果てしなき山稜』が待望の文庫版で復活!
若き日の著者が挑んだ、冬の襟裳岬から厳寒の中を日高山脈、さらに北見山地を越え、6か月かけて宗谷岬を目指すという壮大で過酷な単独縦走。その冒険の全貌を綴った記録は、現在写真家として成功を収めた著者の原点ともいえる作品。1995年に白山書房から刊行された名作が、新たな装いで再登場。

× 黒部今昔

黒部今昔

冠松次郎が撮影した戦前の黒部の風景と、現在の写真を比較しながらその変遷を振り返る写真集。2014年には、冠松次郎が残した数点の作品をもとに、定点撮影を行った。当時、黒部湖は存在せず、下ノ廊下の登山道は丸太を数本岩壁に架けた簡易な桟橋でした。川の様子や登山の方法、使用する装備も現在とは大きく異なっていました。2015年には、セレネ美術館で「冠松次郎が見た黒部と今の黒部」というテーマで写真展が開催され、その記念としてこの写真集が出版されました。

× 生きるために登ってきた

生きるために登ってきた

16歳で山に出会った志水哲也。20代の頃は「死んでも登る」という言葉が口癖だった。黒部川の全支流を遡行し、冬の南アルプスや知床半島を縦走、北海道を横断するなど、数々の重厚な登山をすべて単独で成し遂げ、その経験を『大いなる山大いなる谷』や『果てしなき山稜』などの著作にまとめた。30歳で山岳ガイドとしての道を歩み始め、36歳の時に写真集『黒部』で山岳写真家としてデビューを果たす。そして、45歳の今年(2011年)には、4冊目の写真集『森の白神』を出版した。「人生が“光”であるなら、力強く輝きたい。生きることが“闘う”ことであるなら、揺るがない信念で闘いたい。“夢”であるなら……永遠に覚めてほしくない。」夢を追い続けることが、現実逃避なのではないかと悩みながらも、志水は一途に前を向き、自らの可能性を探求し続けてきた渾身の自伝です。

雑誌

  • <表紙写真>
  • 「日本の幻の滝」(ペンタックスファミリー/ペンタックス)
  • イスカ株式会社カタログ
  • 「週刊にっぽん川紀行・黒部川」(学習研究社)
  • 「週刊日本遺産 立山・黒部峡谷」(朝日新聞社)
  • 「エフクラブ」(アクトエージェンシー)
  • <表紙モデル>
  • 「山と渓谷」(山と渓谷社)
  • <グラビア写真>
  • 「日本の幻の滝」(ペンタックスファミリー/ペンタックス)
  • 「今、注目の作家達(2)志水哲也」(旅写真/ニューズ出版)
  • 「尾瀬の静と動」(日本フォトコンテスト/日本写真企画)
  • 「幻の滝 知床から屋久島まで」(山と渓谷/山と渓谷社)
  • 「称名滝の神秘」(山と渓谷/山と渓谷社)
  • 「森へ」(日本フォトコンテスト/日本写真企画)
  • 「氷柱」(アサヒカメラ/朝日新聞出版局)
  • 「瀑流・黒部」(アサヒカメラ/朝日新聞出版局)
  • 「秋、下の廊下」(岳人/東京新聞出版局)
  • 「黒部水物語」(山と渓谷/山と渓谷社)
  • 「黒部幻の滝」(山と渓谷/山と渓谷社)
  • 「黒部」(山と渓谷/山と渓谷社)
  • 「僕にしか撮れない黒部」(エフクラブ/アクトエージェンシー)

テレビ

  • NHK 「日本の名峰」「黒部 幻の大滝に挑む」「黒部上ノ廊下」
  • NHK(中部ネット) 「山の魅力は渓にあり」
  • NHK BS 「太郎平 三俣 鏡平」
  • フジテレビ 「幻の滝に挑む」
  • テレビ東京 「滝と紅葉スペシャル」
  • その他、ニュース等多数

書籍

  • エッセイ集『大いなる山大いなる谷』(白山書房)
  • エッセイ集『果てしなき山稜』(白山書房)
  • 写真エッセイ集『黒部からの言葉』(三部作/ハート工房)
  • 写真エッセイ集『黒部物語』(みすず書房)
  • 写真集『黒部』(山と渓谷社)
  • 写真集『日本の幻の滝』(山と渓谷社)
  • 写真集『水の屋久島』(平凡社)
  • 写真集『剱岳百景・どこから見た剱岳が好きですか?』(TC出版プロジェクト)
  • ヤマケイ文庫『果てしなき山稜』(山と渓谷社)
  • グラフィックブック『黒部今昔』(TC出版プロジェクト)
  • 写真集『剱』(山と渓谷社)
  • グラフィックブック『朱鷺』(TC出版プロジェクト)
  • 自叙伝『生きるために登ってきた』(みすず書房)
  • 写真集『森の白神』(平凡社)
  • グラフィックブック『立山杉』(TC出版プロジェクト)

講演実績

講演

  • 2008年 「黒部幻の滝と日本の秘瀑」(日本登山医学学会・宇奈月セレネ美術館)
  • 2006年 「黒部幻の 大滝に挑む」(太田ハイキングクラブ・太田市市民プラザ)
  • 2004年 「黒部幻の滝」(富山県ナチュラリスト協会・宇奈月セレネ美術館)
  • 2002年 「黒部で可能性探し」(富山国際会議場・第1回国際サマースクール)
  • 2000年 「黒部八千八谷の魅力」(朝日町)
  • 1999年 「黒部幻景」(宇奈月セレネ美術館)
  • 1998年 「なぜ黒部か」(黒部パレス千扇)
  • 1997年 「黒部に魅せられて」(うなづき友学館)、「単独行の魅力」(大阪)
  • 1995年 「襟裳岬から宗谷岬へ」(東京・下北沢)

写真展

  • 2008年 「水の島」写真展(富士フィルムフォトサロン東京・大阪)
  • 2007年 「日本の幻の滝」写真展(新宿ペンタックスフォーラム、NHKとやまぎゃらりー、モンベル渋谷展、名古屋店、南町田店、諏訪店、奈良店の各サロンを巡回)
  • 2006年 「称名滝」写真展(立山カルデラ砂防博物館)、女優野村真美とトークショーも
  • 2004年 「黒部幻の滝」写真展(モンベル諏訪店、奈良店、南町田店各サロンを巡回)
  •     宇奈月町制50周年記念写真展「黒部の四季」(セレネ美術館)
  •     森下恭氏との二人写真展「黒部・源流と幻ノ滝」(モンベル渋谷店サロン)
  •     「幻の滝」写真展(NHKとやまぎゃらりー)
  • 2003年 「黒部」写真展(黒部市立吉田科学館)、「黒部」写真展(大町市立山岳博物館)
  • 2002年 「黒部」写真展(富山ギャラリーアーバン)、「黒部」写真展(新宿ペンタックスフォーラム)
  •     「黒部幻景」写真展(うなづき友学館)

受賞等

  • 2004年 1月 地域発展賞特別賞(新川経済倶楽部)

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