近村和宏 ちかむらかずひろ

近村和宏

一般社団法人 日本刑事技術協会 相談役/刑事歴20年の元警察署長

プロフィール

長崎県警察に37年間奉職し、平成30年3月に対馬北警察署長を最後に定年退職。約20年間勤務した刑事部門で、困難に打ち克つ進取の精神と物事の本質を見抜く大切さを学ぶ。また、有事の際に如何に迅速適格に対応するか、危機管理の要諦も叩き込まれた。
さらに、長崎大水害、雲仙普賢岳噴火災害の経験や東日本大震災の視察、研修等を通じ、自然の脅威をまざまざと見せつけられるとともに、災害に安全という神話ない、備えなくしては命守れないことを前提とした対策の必要性を思い知らされる。
警察幹部のときは、組織が機能するためには何が必要かを気づかされ、それを実践して組織の活性化を図り、警察署長のときは、「一人一人が戦力、共に考え、汗を流し、行動していく」という理念を掲げ、組織改革に取り組んだ。
現在は、警察組織で培った経験を活かし、リーダーシップのあり方、リーダーに求められるものは何か、組織をどう活性化するかをテーマに、組織の長(幹部)として日々実践してきたことをわかりやすく解説する講演活動を行っている。また数多くの事件・事故捜査を指揮し、災害活動を通じて培った危機管理技術を活かし、企業や福祉施設(介護施設等)の防火・防災(BCPを含む)対策、各種危機から企業防衛を図るための危機管理対策等、現場経験者しか語れないノウハウを伝授している。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

1957年生まれ。長崎県警察勤務37年間(1981~2018)のうち、刑事歴20年。
元対馬北警察署長。
暴力団事件、薬物・銃器事件、殺人、強盗、窃盗、詐欺、放火、監禁など、ありとあらゆる事件を経験してきた。

資格 : 防災士 警備員指導教育責任者

主な講演テーマ

元刑事幹部が教えるリーダーに求められるもの
〜部下を生かすために〜

・リーダーの仕事
・どうやってリーダーシップを発揮するか。理屈じゃない。自分で見つけ出すしかない。
・リーダーがやるべきこと。部下を生かすこと。
・部下を生かせないのは何が原因か。
・リーダーに求められるもの。気づきは日常にある。
・経験から学び、実践したこと。
第1・・・雲仙普賢岳噴火災害で学んだこと
部下評価(真評価とは)
第2・・・尊敬する上司から学んだこと
信頼とフォロー
第3・・・部下から教えられたこと
目配り・気配り・思いやり
第4・・・事件捜査から学んだこと
リーダーのぶれない信念
第5・・・東日本大震災から学んだこと
部下の心叫びと働きやすい環境づくり
・部下を生かすために。リーダーがやるべき真の改革とは ×

体験者が教える安全管理術
原因があるから事故が起こる
〜命を守るために実践すべきこと〜

・建設業界が取り組んでいる安全対策。安全教育。ルール徹底。
情報共有(リスクアセスメント)。
・それなのに、なぜ事故が起こる?
・事故を起こしたときの関係者の供述(共通)。まさか、事故が起きるとは・・・。
・潜んでいる危険。不注意の怖さ
・肝を冷やした苦い経験。土砂災害現場。爆発現場。
・問われる過失責任。人、物、金損失。経営に大きな支障
・安全対策の敵は何か。現場、上司、会社に共通するもの。
・事故防止に必要な3本柱。見逃すな。行動せよ。現場を知れ。改善せよ。チェックせよ。準備を怠るな。 ×

元警察署長が教える
組織を活性化する方法
~国境の島での署長奮闘記~

・トップとして心がけたこと。組織を強くするために(即応性の高い力強い組織)。そのため組織活性化。
・組織を活性化させるために。
第1:トップの想い(熱い想い)を部下に伝える。前例を踏襲しない(やり方の見直し)。
第2:参謀(右腕)をうまく使う。スピード重視の取組。
第3:組織の問題把握。部下のやる気と能力を阻害するもの (2つの視点)職場環境の問題をどうやって把握するか?部下の問題をどうやって把握するか?
第4:問題解決。部下の問題(悩み)解決。環境を整備。学ぶ環境。楽しい職場づくり。
第5:部下の知恵を引き出す。部下の発想力に期待(奇抜な意見も大切に)
・取組の成果(どう組織が変わったか)
・活性化の原点(部下へ感謝) ×

元刑事経験から学ぶ
プロスポーツ選手ためコンプライアンス講座

・プロスポーツ選手に求められるもの
特殊な職業であるがゆえに求められるもの
・反社脅威と防止策
反社の現状とシノギの実態
プロスポーツ(公営競技)界への工作
スキをつくらないために必要なこと
・薬物汚染の恐怖と予防策
薬物汚染の実態
薬物中毒の恐怖
薬物に手を出さないために
・インターネット上犯罪行為と予防策
ネットカジノ・闇カジノの実態と手を出さないために
闇バイトの恐怖を知る
投資詐欺・消費者被害の事例の実態と予防策
・コンプライアンス違反の誘いに対する対応
真っ当な人生を歩むための心構え
誘いに負けそうになったら・・・
・コンプライアンス違反動機をつくらない
コンプライアンス違反動機になるもの
動機をつくらないためにどうするか
・コンプライアンスに一番必要なもの
業界対応に限界がある。必要なもの・・・ ×

体験者が教える 災害にどう備えるか
~BCP作成に向けて~

・防災活動の原点(長崎大水害)
忘れられない光景(幼い姉弟姿)
・BCP(事業継続計画)について
BCPとは(作成が義務化~介護施設)
なぜBCPが必要か
防災計画と BCP
重要な業務とは(優先すべき業種)
業務を中断させないために必要なこと
作成ポイント
・本来の災害対策
災害対策の基本は命を守ること
経営者の責任重さ (命を守るマニュアルではない)
早期避難を阻害する要因(安全神話はない)
・自然災害でも訴訟が提起される時代
民事上責任と刑事上責任
訴訟に発展すると莫大な損害賠償で事業継続が困難
・被災事例から学ぶ
災害にどう備えるか→先例に学ぶ(問題の本質を知る)
球磨川氾濫による特養ホームの被災(決死の救助活動)
・災害とどう向き合うか
何が問われるか → 人(利用者・従業員)を守る強い意思
・危機管理の大事なポイント(日頃の準備で全てが決まる) ×

講演実績

団体

  • 日本モーターボート競走会
  • 大村市通所介護・グループホーム協会
  • 経営者向けオンラインセミナー

この講師のおすすめポイント

近村和宏さんは、長崎県警察に37年間奉職し、最後は対馬北警察署長として組織を率いた元・刑事幹部です。特に約20年間の刑事部門での勤務を通じ、数多くの凶悪事件や暴力団事件、薬物・銃器事件、さらには自然災害対応にまで関わりながら、現場の第一線で人命と治安を守ってきました。その豊富な経験を活かし、現在はリーダーシップ論や組織活性化、危機管理、安全管理、さらには防災・BCPの重要性について講演活動を行っています。

近村さんの講演の最大の魅力は、「現場で培った実体験に基づく説得力」にあります。理論だけではなく、実際に刑事として遭遇した事件、警察署長として組織を率いた経験、さらには長崎大水害や雲仙普賢岳噴火災害、東日本大震災視察で学んだ災害対応の教訓など、身をもって体験した事例を交えながら話を展開します。そのため、聴衆は机上の空論ではない「生きた学び」として、危機管理やリーダーシップの本質を理解することができます。

リーダーシップに関する講演では、「部下を生かすことこそがリーダーの使命」という信念をもとに、自らの失敗や気づきを語ります。上司から学んだ信頼の大切さ、部下から教えられた目配り・気配り・思いやり、そして事件捜査で培った「ぶれない信念」など、経験を通して導き出した教訓は、企業や団体のリーダーにとって大いに参考になるものです。

また、安全管理やコンプライアンスに関する講演では、「原因があるから事故は起こる」という視点から、現場での小さな見逃しや油断が重大事故につながることを具体的な事例で解説。特に建設業界や福祉施設など、人命に直結する業界にとって、近村さんの話は危機意識を高め、日常業務を見直すきっかけとなります。さらに、プロスポーツ選手向けのコンプライアンス講座では、反社会的勢力の脅威や薬物問題など、現代社会が抱えるリスクにどう向き合うべきかを、刑事経験に基づきリアルに伝えています。

加えて、防災・BCPに関する講演では「備えなくして命は守れない」という強いメッセージを発信。長崎大水害や雲仙普賢岳噴火災害での活動経験をはじめ、各地の被災事例から導き出した「命を守るための準備」の重要性をわかりやすく解説します。特に介護施設や医療機関にとっては、利用者や従業員の安全を守るための具体的な指針を得られる場となるでしょう。

近村さんの講演は、自身のモットーである「感動と潤いのある話」を大切に、聴衆が共感し、心に響く時間を創り上げることができます。その内容は、企業経営者や管理職はもちろん、現場の従業員、福祉関係者、地域住民に至るまで、幅広い層に役立つものです。

警察官としての厳しい現場経験、署長としてのリーダーシップ改革、そして災害現場から学んだ「命を守ることの本質」。これらを実体験に基づき伝えられる講師は、全国的にも稀有な存在です。組織の強化、危機管理の徹底、そして防災への備えを考えるあらゆる場において、近村和宏さんの講演は強くおすすめできます。

講師の講演料について

講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。

お客様の声

アンケート結果

・心に気を配るお仕事を実例を交えて解説していただき、ありがとうございました。思わず、涙が出てしまいました。最近ではあまり聞かない、とってもいい話でした。
・トップのあるべき姿を学ばせていただきました。トップマネージメントの難しさを痛感していますが、ご教示いただいたことを一つずつ実践していきます。
・組織改革に大切なことを改めて学びました。企業は人なり、講師の話はとても腹に落ちました。
・自然災害も人災という言葉が印象的でした。人命を守ることは責任重大であり、日頃の話し合いや訓練が重要であることを再認識しました。

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