加藤正樹 かとうまさき

加藤正樹

新潟食料農業大学 客員教授/元日清食品ホールディングス(株)知的財産部長

プロフィール

日清食品において、商品の企画・開発を支える知的財産部の部長として、その成長と発展に大きく貢献してきた。講演では、20世紀を代表するヒット商品とされるインスタントラーメンの開発にまつわるエピソードをはじめ、実際の事例を交えながら、ヒット商品の裏側にあった知財戦略についてわかりやすく解説する。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

■経歴
1976年 大阪大学工学部卒業後、日清食品株式会社(現・日清食品ホールディングス株式会社)に入社。総合研究所に勤務。
1990年 同社 法務課に異動。
2008年 日清食品ホールディングス株式会社 知的財産部 部長に就任。
2013年 同社を退職後、一般財団法人 食品産業センターに勤務。
2018年 同センターを退職し、新潟食料農業大学 客員教授に就任。

■講演活動
企業にとって、ロングセラー商品を生み出すことは決して簡単なことではない。現在では世界中で年間1,000億食以上消費されているインスタントラーメンも、そこに至るまでには産業としての成り立ちや発展の過程があった。そして、その背景には知的財産の活用と戦略が深く関わっている。知財戦略とは何か、基本特許とは何か――こうした問いは、インスタントラーメン業界だけでなく、あらゆる業界に共通する経営課題である。
日本の技術力再生が求められる今こそ、インスタントラーメンが世界的な産業へと成長した理由を、半世紀にわたる歴史を通して紐解くことが重要だ。インスタントラーメンは「メイド・イン・ジャパン」の象徴ともいえる戦後の大発明であり、その進化の過程には多くの学びがある。知財経営の本質を理解することは、新たな価値創造にもつながる。
40年近く即席めん業界に携わってきた経験をもとに、その発展の舞台裏や実際の事例を交えて、ヒット商品誕生の秘密をわかりやすく解説していく。

■メッセージ
チキンラーメンやカップヌードルの誕生に至る経緯、創業者・安藤百福のインスタントラーメン開発に対する情熱、そしてインスタントラーメンを世界市場にまで育てた経営戦略と知的財産戦略は、現代にも通じる重要な要素です。身近な存在であるインスタントラーメンですが、戦後からの歴史を振り返ると、知的財産に関する多くの示唆を得ることができます。経営者や管理職、そしてこれからの日本を担う若い人たちにとっても、非常に重要な分野です。

主な講演テーマ

日本から世界市場へ
~大ヒット商品に学ぶ知財戦略~

誰もが一度は口にしたことがあるカップラーメン。開発からおよそ50年が経ち、即席めんは日本のみならず世界の食品産業において確固たる地位を築いてきました。その世界的ヒットの裏には、数々の困難と工夫がありました。

本講演では、商品の開発からロングセラーブランドへと成長させた知的財産戦略について、具体的に解説します。 ×

日本が生んだ世界食インスタントラーメン
~その歴史から見える知財戦略~

知的財産戦略とは何か?
現在、日本の技術力の再生に対する期待が高まっています。インスタントラーメンが世界的な産業に成長した理由は何でしょうか?
半世紀にわたる歴史を辿りながら、知財戦略の本質を解明します。 ×

インスタントラーメンに学ぶ
データが語る“知的財産戦略”

なぜ、知的財産戦略が必要なのか?
インスタントラーメンの歴史を振り返りながら、産業の発展に知的財産がどのように関わってきたのか、その核心を様々なデータを通しての動きを見ながらわかりやすく解説します。 ×

書籍・メディア出演

書籍

  • 知財研フォーラム AUTUMNVOL.95「日本が生んだ世界食―インスタントラーメン―その歴史と知的財産戦略」
  • 明日の食品産業「日本が生んだ世界食インスタントラーメン」
  • 特許 Q&A 大全集<医薬編>(㈱情報機構)(共著)

講演実績

  • 富士通
  • パナソニック
  • NEC
  • 東芝テック
  • 日立製作所
  • 三菱パッケージング
  • 三重大学
  • 龍谷大学
  • 同志社大学
  • 早稲田大学
  • 鹿屋体育大学
  • 新潟食料農業大学
  • 経済産業省経済産業局
  • 福島県産業振興センター
  • 産業技術センター
  • 中小企業団体中央会
  • 商工会議所
  • 長野県佐久市工業協会
  • 生活協同組合
  • 弁理士会
  • 発明協会
  • 工業系高校
  • 全国法人会
  • 日本食糧新聞社
  • 国際交流基金サンパウロ日本文化センター(ブラジル)
  • 日本政策金融公庫(京都・金沢)
  • 徳島銀行
  • 東京都民銀行
  • 浜松いわた信用金庫
  • 湖東信用金庫
  • 飛騨信用金庫
  • 岐阜信用金庫
  • コープ滋賀
  • 三菱商事パッケージング㈱
  • 青森県庁
  • 甲賀市工業会
  • 日立ハイテクノロジーズ㈱
  • 東春信用金庫
  • 東京信用金庫
  • リコージャパン㈱長野支社
  • 日本電気㈱FISAセミナー
  • 巡回特許庁2019(山形、名古屋、岡山、松山、長崎)
  • 久留米市役所
  • 各務原市役所
  • 愛知の発明の日記念講演(オンライン形式)など

この講師のおすすめポイント

加藤正樹さんは、日清食品ホールディングスにおいて長年にわたり知的財産部門の要職を担い、インスタントラーメンという日本発の世界的商品を支える知財戦略の構築と実践に貢献してきた人物です。大阪大学工学部を卒業後、日清食品に入社し、研究開発から法務、知財へとキャリアを広げ、2008年には知的財産部長に就任。その後は一般財団法人食品産業センターを経て、新潟食料農業大学の客員教授として教育・講演活動に精力的に取り組んでいます。
講演では、世界1,000億食を超える消費を誇るインスタントラーメンの誕生秘話をはじめ、ヒット商品を生み出す知財戦略や企業経営の視点を、実例とともにわかりやすく解説。日本の技術力やものづくりの再興に向け、知的財産の本質とその可能性を伝え続けています。

◆ヒット商品誕生の舞台裏を知る“知財の語り部”
加藤さんは、誰もが知る「カップヌードル」や「チキンラーメン」の開発にまつわるリアルなエピソードを、元・知財部長という視点から語ります。創業者・安藤百福の情熱や戦略を間近で見てきたからこその臨場感ある語り口が魅力で、経営者層から学生まで幅広い層に響く講演内容です。

◆「知財=経営資源」という新たな視点を提供
知的財産は“法務”や“特許”にとどまらず、企業経営の核心に関わる戦略的資産です。加藤さんは、インスタントラーメンの進化とともに築かれた知財の仕組みを通じて、商品価値をいかに守り、広げていくかを説きます。開発・企画・マーケティングなど、あらゆるビジネス部門に有益な視点を与えてくれます。

◆メイド・イン・ジャパンを支える「知財力」への気づき
「技術力の再生」が叫ばれる今、戦後日本の成功モデルとしてインスタントラーメンの歴史に学ぶことは多くあります。加藤さんの講演では、知財を通じた産業発展のあり方を振り返り、これからの日本企業に必要な視座を提供。国内産業の底力を再認識させてくれます。

◆データと実例で納得!“知財”の重要性を可視化
「知財戦略は抽象的で分かりにくい」と感じている人でも、加藤さんの講演では納得の連続。豊富なデータや図解、実際の企業事例を交えて知的財産の影響力を視覚的・体感的に学べるため、理解が深まりやすく、即実践にもつなげられます。

◆次世代の経営者・学生にも響く“知財教育”
大学で教壇に立つ加藤さんは、専門的な内容をわかりやすく伝えるスキルにも長けています。知財や開発戦略に初めて触れる若い世代にも、身近な「ラーメン」を題材に興味を引きつけ、学びの入口を広げてくれます。教育機関や企業研修にも最適な講師です。

講師の講演料について

講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。

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