桂七福 かつらしちふく

桂七福

四代目 桂福団治一門 上方落語家

プロフィール

国立阿南工業高等専門学校 機械工学科卒業。在学中より、落語研究部に在籍し、部長を務めるなどアマチュア落語家として活躍。当時の芸名「笑遊亭大笑」で、昭和59年度徳島県文化芸術祭 舞台公演部門奨励賞を受賞。プロの落語家への夢を持ちながらも、エンジニアとして精密機械メーカーに入社。しかし、夢捨て切れず、平成3年10月に上方落語家 四代目 桂福団治の弟子として入門。作家 藤本義一氏の命名により「桂七福」となる。

1993年頃から自身の幼少期の経験を語り始めた。両親の離婚により母子家庭で育ち、偏見や嫌がらせに直面した中で培った人権意識を、落語を通じて分かりやすく伝えることを目指している。「言葉の力」に注目し、一言が相手に与える影響を重視しており、そのエネルギーを広めたいと強く願っている。特に「言葉の暴力」や「いじめ被害による自殺の防止」に力を入れており、人権や教育、福祉、子育て、安全など幅広いテーマで、落語家としてのエピソードを交えながら、笑いに満ちた講演を行っている。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

1965年 徳島県三好郡三加茂町に生まれる。
1984年 徳島県社会福祉協議会ボランティア推進協会「徳島県ハートフル奨励賞」を受賞。
1985年 国立阿南工業高等専門学校機械化卒業。在学中、落語研究部の部長として活動。徳島県芸術祭演劇部門優秀奨励賞受賞。
1985年〜1989年 徳島県内精密機械メーカー勤務。
1990年 上方落語 桂福団治に入門。作家・藤本義一氏の命名で「七福」となる。
1991年 上方落語協会・関西演芸協会・文化庁芸団協の3団体の正式会員となる。
1992年 徳島教育出版(有)からイジメ体験本「うわごと」を出版。
1997年 故郷・徳島県へUターン。出身地にこだわりを持って、再出発を決意。
2001年〜 平成13~17年度徳島県人権・同和問題啓発広報番組メインパーソナリティーに就任。
2003年 NHK放送総局長賞受賞。受賞出演番組は、徳島放送局制作「てれごじ」。
2006年 徳島県観光協会理事に就任(任期3年を2期勤めて自主退任)。
2010年 学校・教育現場で「命」を考える「つながる講演会」活動が朝日新聞にて紹介される。全国版の教育欄に掲載され「桂七福の落語で語る教育論」がより強く支持された。朝日新聞・天声人語にて「未来へ繋げたい想い」として桂七福の人権講演が選ばれた。
2011年 アメリカ・ニューヨークの日本人学校3校にて教育・人権・命・希望をテーマに講演。

[現在]
徳島発信の異色の落語家として、
・徳島県内3ヵ所において定期的に落語会を開催。
・徳島から全国への講師講演活動・落語口演活動を展開中。
・地元徳島県においてテレビ・ラジオでレギュラー番組に出演中。

主な講演テーマ

少しの気づきで心も変わる
〜笑顔と会話のスキルアップ〜

テーマは「言葉」「人権啓発」「人とのコミュニケーション」特別な受講対象は設定しません。落語家らしく身近で大切な会話をピックアップして、笑いながらも少しの気づきを感じていただければ嬉しいです。
「たった一言で相手の心に生涯残る傷を負わす事もあります。そして、たった一言でも相手の心を一生涯支える力をプレゼントする事もできます」こういうメッセージを贈りたいのです。 ×

気づけば高まる人権意識
〜お笑い人権落語高座・まずは日ごろの会話に少しの気づき〜

幅広く、多くの層の方々に“朗らかな気持ち”で私の声を心に響かせてください。私が人権をテーマにしてお話しするときの中心は「言葉」です。落語家らしくという姿勢もあるのですが、日常会話の中でのすれ違いもあります。それを恐れてばかりではコミュニケーション不足になります。

もっとも身近で大切なコミュニケーションをピックアップして、少しの気づきを感じていただければ嬉しいです。
「たった一言で相手の心に生涯残る傷を負わすこともあります。そして、たった一言でも相手の心を一生涯支える力をプレゼントすることもできる」こういうメッセージを贈りたいのです。
身近では「笑い」もそうです。弱者をからかっての笑いが本当の笑いなのかどうかということも、真正面から訴える必要性が大きいと思っています。ぜひとも、みんな一緒に聴いて、体験して欲しいです。 ×

「笑楽力(しょうがくりょく)」〜笑いを自ら作って楽しむ力〜
笑顔を作り出す力を身につけて、楽しく生きる。
みんなでなろう!「笑楽生(しょうがくせい)」

様々なテーマでの講演会行事には難しい・堅苦しいというマイナスイメージを持つものも多いようです。そこで、桂七福は「落語の力を借りた講演高座」を提唱しています。朗らかな雰囲気の中で、笑いながらも学びと気付きのチャンスはたくさんにあります。特に「言葉」についてです。たった一言で、相手に一生涯の痛みを与える傷を負わすこともあれば、たった一言でも、相手の人生を生涯にわたって支え続けるようなありがたい言葉もあります。たとえば、人間関係の中で大きな課題になるのが「対話・会話」です。コミュニケーションには、まず言葉です。「現代の子ども達は本気で笑っていないのではないか?」といわれることもあります。陰口・悪口。誰かを見下すことを笑っている。冗談やからかいも行き過ぎると暴力です。逃れ方・かわし方を少しでも知ることで、コミュニケーションも変化すると考えています。それを意味する「笑楽力(しょうがくりょく)」という造語を使うようになりました。「笑うことを楽しめる力づくり」です。誰かが面白い話を語るのではなく、話し手と聞き手が協力し、話そのものを楽しみながら笑いを作り上げていく。コミュニケーションとは相互協力で強く結ばれるはずです。「あいつの話はおもしろい」ではなく「人と話すと楽しくなれる」という力をみんなが少しずつ身に付ければ、それは大きなエネルギーになると信じています。その代表は「落語」です。言葉だけの演芸。ボケとツッコミ。間合いと呼吸だけで笑いを構築します。その手法を取り入れながら聴いて下さる方々に「人が人を思いやる気持ち」「話し上手は聞き上手」「本当に笑い合えるとは」「生き抜く力」というメッセージを贈りたいと願っています。多くの方々に桂七福の落語と講演活動への思いを知っていただきたいとの気持ちからの売り込み活動です。 ×

落語界の師弟関係から学ぶ、愛情と導き
〜世間話のスキルと考え方のモチベーションを上げよう〜

どのような立場においても人間関係・コミュニケーションから築き上げられる信頼関係は大きな“得・徳”につながるはずです。様々な立場の方に、分かりやすく楽しい講演を心がけています。
「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の違いをお考えになったことってありますか?
「ます」と「ました」の違いです。「ます」は「継続」。「ました」は「過去形」で終わりを示します。細かいことかもしれませんが、私も落語家になって、話芸の世界に飛び込んで学んだことです。多くの方々に「ありがとう」を自ら発信するうれしさを伝えたいと考えています。まず、自らが「ありがとうございます」と言える心構えを常に持っていたいなと考えています。
「どうすれば会話が上手になるか」とか「ユーモアセンスを持った話術」など、日常の生活や仕事でのコミュニケーションでとても大切な役割を持っています。落語家は会話術が上手だから落語家になったのではありません。師匠と弟子の関係の中で、先輩から多くのテクニックを学びます。そのほとんどが「なんだ、そんな事か」というようなプチ情報のようなものです。
けど、気づいているのといないのとでは大きく違いますよね。そんな「ちょっとしたアドバイス」からのみなさまの「ちょっとしたスキルアップ」になってくださればいいですね。師匠と弟子の関係は他の芸事・職人さんの世界に存在しますが、全くと言っていいほど知られていないのが「落語家の師弟関係」ではないでしょうか?
「弟子の給料は?」「師匠への上納金は?」「師匠の身の回りのお世話もするの?」「どうすれば弟子になれるの?」「師匠は怖い?」「出世は?」「いつになったら一人前?」こういうことをよく尋ねられます。そういったことのほとんどをご紹介・ご説明します。厳しい中にも師匠の大きな愛情に包まれていることや、その師匠に対しての世間からはかなり外れているように思える気遣いや落語家の中での常識。一般社会から考えるとかなりのズレがあるようです。
私はそうは思っていなくても、話をお聞きになった人はかなり驚かれるようですし、また、人を育てる立場の人は、「落語家さんの師匠が羨ましい。私も弟子のような部下が欲しい」なんて言う人もいらっしゃいます。
主に、私の失敗談や師匠からの教えなどをお話いたします。師匠と弟子は、究極の人間関係なのかもしれません。憧れを持つ若い世代に現実を知ってもらう狙いと、経営に携わる方々には「お金ではない人と人の絆」を、私のしくじり話を聞きながら知っていただきたい。 ×

笑顔で老いる。心を元気に、ニコニコ百歳(2×5×2×5=100)!
〜笑いは心の深呼吸〜

笑顔にはちょっとしたきっかけが必要なようですね。でも、普段の生活の中にもその「きっかけ」はたくさんあります。気が付かないだけなんですよ。落語的に誇張した表現や、何気ない会話の中に隠されている「笑いのポイント」を紹介しながらお話を進めていきます。さまざまなパターンの小噺をふんだんに盛り込みながら言葉のちょっとしたテクニックの違いでそのポイントが大きくなったり小さくなったりします。
誰しも笑顔のたくさんある人生がいいですよね。親しい人や身近な人には笑顔でいて欲しいですよね。みんなが願うことじゃないでしょうか?
笑うということと心と体の健康には深いつながりがあるようです。
その笑うきっかけをお客さんに増幅させてもらえるように落語家はいろいろなテクニックと言葉のトリックを使います。その技は、とりたてて難しいものは少ないんです。ちょっとしたことっていうものが多いのです。
決して笑うことをあきらめたりしないでください。
笑うということは、自分から積極的に「笑顔のもと」を探さなければなかなか見つからないものです。もしくは、心が穏やかな時に「ふっ」と笑顔になれます。
その少しの積極性のお手伝いをさせてください。
笑いには多くの効能があるようです。普段使わない顔の筋肉を緊張させるのが笑顔。笑うことで呼吸法もその時だけはしっかりとした複式呼吸になる。軽い運動効果があるんですよね。決行が良くなる。代謝にも良い影響が出る。
医学界では、自分自身の治癒力も高まる効果があると発表されています。
笑うということを難しく考える必要は無いのですが、年を重ねるにしたがって、特に男性は笑うことから遠ざかってしまうようです。
みなさんにとって馴染みの深い代表的な古典落語を紹介しながら、笑うことを再認識してみませんか。 ×

書籍・メディア出演

書籍

  • 『うわごと』(徳島教育出版)

メディア

  • NHK徳島放送局『「情報交差点とくしま」内の1コーナー〔桂七福の五十市町村行くけんな〕を担当』
  • NHK徳島放送局『てれごじ』レギュラー出演
  • NHK徳島放送局『カフェ あわまる』レギュラー出演
  • FMとくしま『桂七福のおぶけた土曜日』
  • 四国放送ラジオ『グループ対抗歌合戦』メイン司会
  • 四国放送ラジオ『あんたがたいしょう』パーソナリティー

講演実績

  • 呉市民人権啓発研究集会
  • 社団法人日本建設機械化協会
  • 京都府綾部市豊里中学校
  • 綾部市
  • 島根県浜田市弥栄町弥栄小学校
  • 島根県浜田市弥栄町弥栄中学校
  • 島根県浜田市弥栄町
  • 徳島県小松島市教育委員会
  • 徳島県管理職協議会阿南支部
  • 徳島県板野郡藍住町
  • 徳島県阿波市一条小学校
  • 徳島県徳島市応神小学校
  • 徳島県人権啓発活動ネットワーク協議会
  • 徳島県徳島市徳島中学校
  • 広島市生涯学習広島市民文化大学
  • 広島県福山市熊野小学校
  • 三原市
  • 広島県深安郡神辺町
  • 兵庫県宍粟市生涯学習推進協議会
  • 兵庫県姫路市太市小学校
  • 兵庫県姫路市
  • 高野山真言宗播磨支所
  • 群馬県
  • その他多数

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