瀬地山角 せちやまかく
東京大学大学院総合文化研究科 教授
プロフィール
10年間2人の子供の保育園の送迎を一手に担い、毎日の夕食作りを担当していたジェンダー論の研究者。子連れで渡米し、父子家庭も経験した。日本テレビ「世界一受けたい授業」の東大生100人へのアンケートで東大の人気講義No.1に選ばれたジェンダー論の講義は毎年500人以上で立ち見が出る。NPO法人の理事として保育所の運営にも参加。抱腹絶倒の講演で日本全国を行脚中。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1963年生まれ、奈良県出身。1986年3月、東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了・学術博士。
北海道大学文学部助手を経て、1994年に東京大学助教授。2009年より現職。
この間にソウル大に留学、ハーバード大、カリフォルニア大バークレー校で客員研究員。専門はジェンダー論。
主な著書に「炎上CMでよみとくジェンダー論」(光文社)「お笑いジェンダー論」「東アジアの家父長制」編著「ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア」(いずれも勁草書房)「新・知の技法」(共著・東京大学出版会)など。
大学の講義は受講者が500人を超える人気講義。「子道具」を連れて北海道から沖縄まで講演に出かけたことも。爆笑が起きる講演で人気がある。
主な講演テーマ
笑って考えよう!家庭のこと、仕事のこと、未来のこと
ジェンダー、男女共同参画→自治体、労組、学校など
ワークライフバランス、ダイバーシティ→労組、企業、など
必ず笑いをとるように、わかりやすく語ります。
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書籍・メディア出演
書籍紹介
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炎上CMでよみとくジェンダー論
現代のSNS時代において、「CM」と「炎上」は切り離せない関係となっている。特にジェンダーに関する無理解が原因で炎上するケースは後を絶たない。つい最近も、日本赤十字社のポスターが物議を醸したのは記憶に新しい。
しかし一方で、新しい人間関係や家族の形を描き、多くの共感を得た広告も存在している。この両者を分けたものとは何だったのか?東京大学で人気講義を展開する社会学者が、「CM」を切り口に解き明かす、新しい視点を得られるジェンダー論。
お笑いジェンダー論
「よりよい性の商品化を」「フェミニズムは女のものか」など鋭い発言で注目を集める著者が、ジェンダーやセクシュアリティ、男性差別、子育て、そして主婦優遇政策について、多面的かつユーモアを交えながら語り尽くす一冊。
「チビとダイエット」「バストとハゲ」「男女間の力学」「不倫と性道徳」など、身近で考えさせられる事例を引きながら、性別による抑圧やその背景に潜む問題を鋭く指摘。特に、性の商品化という難題に対しては、タブー視するのではなくオープンに議論すべきだと提唱し、ポルノ、売買春、性労働、性犯罪といったテーマに真正面から向き合う。
単なる禁止や規制にとどまらず、多様な性のあり方を尊重し、共存できる社会を目指した新しいルールづくりを提案する内容は、読者に深い考察と議論のきっかけを提供する。
東アジアの家父長制 ジェンダーの比較社会学
中国、台湾、韓国、北朝鮮そして日本の社会におけるジェンダーのあり方を詳細に検討し、性別による制約から自由な社会を構想する。
性差別や性役割分業などと呼ばれる問題を、東アジアの諸社会の中で比較し、その上で日本社会の特徴を浮かびあがらせようという試みである。「東アジアの家父長制」というタイトルは、家父長制という言葉になじみのない読者には、いささかとっつきにくい印象を与えるかもしれないが、われわれの暮らす社会が、性別に基づいて、どのように編成された社会であるのかを、家父長制という概念を用いながら明らかにしていきたい。
ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア
東アジアの性、家族、社会。何が変わり何が変わらなかったのか? 2000年代以降の状況を気鋭の研究者が新たな視角から切り込む。
東アジアの急激な少子化は20世紀には想像もつかないものであった。日本・韓国・台湾・中国・北朝鮮、これらの社会では、何が共通で、何が異なるのか、そして何が変わったのか。ジェンダーとセクシュアリティの側面から比較し、日本の「特殊性」をあぶり出す。最先端の研究が切り拓く日本の、そして東アジアの「性」をめぐる課題とは?
書籍
- 「炎上CMでよみとくジェンダー論」(光文社)
- 「お笑いジェンダー論」(勁草書房)
- 「東アジアの家父長制 ジェンダーの比較社会学」(勁草書房)
- 編著「ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア」(勁草書房)
- 「新・知の技法」(共著・東京大学出版会)
- 東洋経済オンライン 掲載
メディア
- NHK「特報首都圏」
- NHK「おはよう日本」
- NHK総合「視点・論点」
- 日本テレビ「世界一受けたい授業」など
- ほかさまざまな番組、新聞のコメントは5大紙や各地の地方紙、雑誌も連載を含め多数
講演実績
- 47都道府県すべての各自治体、連合中央及び産別、単組等、大企業から中小企業まで、日本中の大学、高校、中学等々
- 年間平均40~50件程度
- 通算1000件以上