汐見稔幸 しおみとしゆき
教育・保育評論家/一般社団法人家族・保育デザイン研究所 代表理事/東京大学 名誉教授/白梅学園大学 名誉学長/全国保育士養成協議会 会長/日本保育学会 理事(前会長)
プロフィール
1947年、大阪府生まれ。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。初代イクメン。父親の育児参加を呼びかけた「父子手帳」の著者。ユーモラスでわかりやすい語り口の講演は定評があり、保育者による本音の交流雑誌『エデュカーレ』編集長や持続可能性をキーワードとする保育者のための学びの場『ぐうたら村』の村長でもある。NHK Eテレ『すくすく子育て』などメディアへの出演も多数。
テーマ
出身・ゆかりの地
主な講演テーマ
みんなで一緒にのびのび子育て
~育つ楽しさ、育てる素晴らしさ~
子育てをしていると、あれでよかったのか、これはどうすべきかと、不安に思うことがたくさんあります。でも大丈夫。子どものことを信じて、任せてみましょう。それは親の成長と幸せにつながります。子どもが育つ喜びを一緒に体験していきましょう。子育ての喜びと大切さをあらためて確認できる講演です。 ×
今、保育の中で大切にしたいこと
~コロナ禍で気づいたことや得たこと、見直したことを生かしつつ~
コロナ問題とは何か?
正解はありませんが、それぞれに意味を考えるべきと思います。
●コロナ禍で強いられた保育の在り方と工夫
3密はダメ。じゃあ、フィジカルディスタンスは工夫してとろう。
でも、メンタルディスタンスは、むしろ密に!
・メンタルディスタンスを縮めるとは?
何よりも、子どもたちに不安を与えないで、その時期のその子の生活を思いきり楽しむような保育を提供すること、ですね。子どもたちが園での生活を安心して、心の深いところから自分は先生に愛されていると感じるような状況をつくることが大事です。
●行事の見直し
密はダメ→これまでの行事の見直し、工夫
少人数化、分散化、テーマ等の限定化、家庭に応援、参加を依頼、思い切って中止、新たな行事に切り替え・・・・
大事なのは、そもそも行事って?、というそもそも論。
行事は、増やすことができるが減らしにくい。
行事が多いと、行事を軸に保育が動きがち。
日常の保育の中での子どもたちの育ちが大事、とすると行事は見直すべき。
その際、そもそもこの行事ってなぜやっているのだろう、と必ず問うこと。
この行事で子どもたちに何が育つのかも冷静に考える。
そこから、そもそも、と考えることが大事になってきます。
●コロナ禍の今だからこそ、全てにそもそも論を、各園で!
・園庭、って、そもそもなんだ、・・・
・発達って、そもそもなんだ、・・・
・おもちゃって、そもそもなんだ、・・・
そこから新たな夢をみんなで描きましょう。その夢を実際に形に!
その夢は、保育園での子どもの位置を高め、主体にするということの具体的な姿になるはずです。 ×
教えから学びへ
一方向に教科書と黒板で大人の決めた知識・スキルを教える、年齢別に教える、という20世紀型の画一教育は21世紀の現在、機能しなくなってきました。
現在の教育は目標を知識伝達から、子供の自分探しへ移す必要があります。つまり、社会の中で面白そう、素敵、大事等と感じる世界に触れ、覗くことで、子どもにとって「本物の文化」と出会うことを支えることが必要です。
では、この新しい教育を実践するにはどうしたらいいのか、共に考えていきましょう。 ×
ちょっと元気になる保育の話
保育は考え方次第で面白くなります。保育が楽しくなり、意義深いと感じるようになれるかどうかは、みなさん一人ひとりの姿勢、考え方、やり方次第です。こういう風に考えると保育の意義が違って見えてくるという視点、考え方を一緒に考えましょう。
・できるだけ、ていねいに保育する。子どもたちの心の育ちに敏感なアンテナを張る。
・子どもの小さな希望を大事にし、灯をともす。
・次の展開を考えて、ちょっとした工夫を続ける。
・悩みを気軽に相談できる同僚をゲットする。
・私の保育ノートを書き続ける。私の得意分野=マイ分野を一つでいいからもつ。
・子どもは自分で自分を育てる存在と確信する。子どもたちは先生が素敵な生き方をしていると、夢を感じる。
・保護者から「学ぶ」ことを重視する。
など ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
クリックすると、詳細が表示されます。
学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと
先生や保護者の価値観を一新させた、生き生きと学ぶ子どもたちの姿。すべての子どもが「自ら学ぶ力」を最大限に引き出せる学校とはどのようなものか?全国各地で行われている先進的な取り組みを通じて、学校における「学び」のあり方を深く探る。
新時代の保育のキーワード 乳幼児の学びを未来につなぐ12講
汐見稔幸先生の保育者向け講義を誌面で再現!
「10の姿」「保幼小連携」「子どもの権利」「非認知能力」「保育の質」など、現代の保育が直面するテーマを深く学べる内容をお届けします。時代の変化に伴い、保育の在り方も大きな見直しが求められている今、押さえておきたい11の重要なキーワードとその背景、意義を丁寧に解説。
幼児教育の第一人者である汐見先生が、保育者向け研修「小学館せんせいゼミナール」で行った全12回のオンライン講義を紙面に再構築しました。分かりやすい語り口で、これからの保育と幼児教育のビジョンがはっきりと見えてくる一冊です。
見直そう!0・1・2歳児保育 教えて!汐見先生 マンガでわかる「保育の今、これから」
「0・1・2歳の主体的な保育とは?」「不適切な保育をどのように考える?」「本当に大切な0・1・2歳児保育のポイント」「SDGsと乳幼児保育のつながり」「非認知能力とは?その育て方とは?」など、0~2歳児保育において今押さえておきたい重要なテーマを取り上げ、汐見先生が分かりやすく解説します。
マンガを中心に構成されているので、読みやすく、楽しく学べるのが特徴です。これからの保育の方向性や課題について深く考えるきっかけとなる一冊。保育の質向上を目指すすべての保育者にぜひ手に取っていただきたい内容です。
子ども理解を深める保育のアセスメント 汐見先生と考える
保育者の仕事の中心となる子ども理解において、「目の前の子どもの姿をどのように観察し、把握し、成長を支えるか」というアセスメントは非常に重要です。本書では、汐見稔幸先生と共に、マンガやイラスト、写真を通じてアセスメントの方法を具体的かつわかりやすく学ぶことができます。
メディア
- NHK「すくすく子育て」レギュラー
- NHKラジオ第一「ラジオ深夜便」時々出演
- 雑誌記事の掲載多数
- その他、新聞、雑誌等のインタビュー、及び取材記事多数
書籍
- 『学校とは何か』2024年(河出書房新社)
- 『新時代の保育のキーワード 乳幼児の学びを未来につなぐ12講』2024年(小学館)
- 『見直そう!0・1・2歳児保育 教えて!汐見先生 マンガでわかる「保育の今、これから」』2023年(Gakken)
- 『汐見先生と考える こども理解を深める保育のアセスメント』2023年(中央法規出版)
- 『子どもの「じんけん」まるわかり』2021年(ぎょうせい)
- 『教えから学びへ』2021年(河出書房新社)
- 『今、もっとも必要なこれからのこども・子育て支援』2021年(風鳴舎)
- 『エール イヤイヤ期のママへ』2021年(主婦の友社)
- 『エール プレ思春期のママへ』2021年(主婦の友社)
- 『保育者のためのコミュニケーション・トレーニング BOOK』2019年(ぎょうせい)
- 『0・1・2歳児からのていねいな保育』全3巻 2018年(フレーベル館)
- 『汐見稔幸 こども・保育・人間』2018年(学研)
- 『「天才」は学校で育たない』2017年(ポプラ社)
- 『人生を豊かにする学び方』2017年(筑摩書房)
- 『さあ、子どもたちの「未来」を話しませんか』2017年(小学館)
- ほか多数
講演実績
- 幼稚園、保育園等の教職員、保護者、小学校~大学の教員、小中高校の保護者
- 保育関係株式会社
- 文部科学省
- 厚生労働省
- 地方自治体
- 保育団体
- 教育団体
- など多数
この講師のおすすめポイント
汐見稔幸さんは、教育学、保育学、育児学の専門家として広く認知されており、教育・保育評論家、また東京大学名誉教授として長年にわたって教育・保育の分野で活躍されています。1947年に大阪府で生まれ、初代イクメンとしても知られ、父親の育児参加を促進する「父子手帳」の著者です。ユーモアを交えたわかりやすい語り口で定評があり、保育士や教育関係者向けの講演では常に高い評価を得ています。『エデュカーレ』の編集長や、保育者の学びの場『ぐうたら村』の村長としても活躍し、NHK Eテレ『すくすく子育て』にも度々出演しています。現在は、一般社団法人家族・保育デザイン研究所の代表理事としても活動しており、教育と保育の改善に力を入れています。
◆ 教育・保育の専門知識と実践的アドバイス
汐見稔幸さんは、教育学や保育学の深い知識を持ち、それを基に実践的でわかりやすいアドバイスを提供しています。子育てや保育に関する具体的な指針や方法を学べ、実生活に役立つ内容が多くの聴衆から支持されています。
◆ ユーモアを交えた分かりやすい講演
汐見さんの講演は、専門的な内容を難解に感じさせず、ユーモラスで親しみやすい語り口で進められます。聴衆がリラックスして参加できる環境を作り、内容も理解しやすくなるため、子育てや教育に興味のある方々にとって非常に有益です。
◆ コロナ禍で学んだ新たな視点
「今、保育の中で大切にしたいこと」といったテーマでは、コロナ禍で得た知見や気づきを生かし、保育の現場にどう取り入れるかについて語られます。現代の変化に対応した教育や保育の方法を学ぶことができ、時代に即した新しい視点を得られるでしょう。
◆ 「みんなで一緒にのびのび子育て」
汐見さんの講演は、家族全体で育てる楽しさを共有する重要性を強調しています。父親や母親だけでなく、家族全員が育児に参加し、お互いの役割を理解することの大切さを伝えており、特に育児に関心がある方にとって役立つ内容です。
◆ 「教えから学びへ」への移行をサポート
教育と保育のあり方が変化している中で、汐見さんは「教えから学びへ」という新しいアプローチの重要性を伝えています。これからの時代に必要な教育や保育の考え方を学べ、未来に向けての指針を得ることができます。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。