山中司 やまなかつかさ
立命館大学生命科学部 教授
プロフィール
2011年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。立命館大学生命科学部准教授を経て2018年より現職。専門は応用言語学、言語哲学(プラグマティズム)、英語教育政策。
著書に『プラグマティズム言書学序説:意味の構築とその発生」(共著、ひつじ書房)、「プロジェクト発信型英語プログラム:自分軸を鍛える「教えない」教育」(共著、北大路書房)、『自分を肯定して生きる:プラグマティックな生き方入門」(単著、海竜社)などがある。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
2006/09 ~ 2008/03 北陸大学 未来創造学部 非常勤講師
2008/04 ~ 2011/03 立命館大学 言語教育センター 外国語嘱託講師
2011/04 ~ 2013/03 立命館大学 生命科学部 生命医科学科 任期制講師
2013/04 ~ 2015/03 慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問)
2013/04 ~ 2018/03 立命館大学 生命科学部 生物工学科 准教授
2018/04 ~ 立命館大学 生命科学部 生物工学科 教授
2015/04 ~ 2017/03 立命館大学 国際部副部長
2017/04 ~ 2019/03 立命館大学 国際部副部長(再任)
2019/04 ~ 2021/03 立命館大学 国際部副部長(再々任)
2017/04 ~ 2020/03 滋賀大学大学院 教育学研究科 非常勤講師
2018/04 ~ 2020/03 神戸大学 大学教育推進機構 非常勤講師
2020/04 ~ 立命館大学附属守山高等学校 探究授業アドバイザー
2021/04 ~ 神戸大学 大学教育推進機構 非常勤講師
主な講演テーマ
生成AI・機械翻訳と英語学習
教育実践から見えてきた未来
生成AIの登場は、これから私たちの英語教育、英語学習に大きな影響を与えるように見えます。しかしそれは一体何を、どのように変えるのでしょう。そして私たちと英語との関わり方にどんなインパクトを与えるのでしょうか。そして、このような便利なAIの登場によって、最終的に私たちは英語を勉強しなくてもよくなるでしょうか?(先生もいらなくなるのでしょうか?)
私たちは大学英語教育で生成AIの活用を全国に先駆けて行い、様々な実践や取り組みを行ってきました。そして様々な試行を重ねる中で、AIと英語教育のこれからのあり方について、見えてきた景色があります。当日は様々な話題に触れながら、皆さんの知的好奇心を刺激したいと思います。
そして、AIによって英語学習はいらなくなるのかどうか、私なりの回答を示したいと思います。 ×
教養としての言語論
言語は私たちをまやかし生きにくくさせる
私たちは常日頃、言語を用いたコミュニケーションを躊躇なく行っています。そして私たちは知らず知らずのうちに、言語こそ動物と人間を違える優れた発明であり、言語があるからこそ他人と分かり合える、言語があるからこそ物事を考えられ、詳しく、正しく自分の思いを伝えることができると思っています。しかし本当にそうでしょうか。言語は時として私たちの生き方や考え方を窮屈にさせてはいないでしょうか。
このコースでは、担当講師が複眼的・横断的な視点から、言語とコミュニケーションに関する知見を提示し、各自の言語に対する考察を深める一助にしていただきます。コースでは言語哲学的な考察から、ビジネス、英語教育に至るまで、様々なトピックを取り上げ説明します。 ×
自分を肯定して生きる
プラグマティックな生き方入門
「自分の生き方を100点満点で評価したら何点をつけますか?」こんなことを聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。「人は誰もが、どんな人生であっても、それを全面的に肯定し、自信を持ち、前向きに捉えることが可能」です。自分を肯定して生きる、これは哲学のプラグマティズムに通底する考え方です。プラグマティズムを理解することで、生き方や考え方の角度を変えることができ、物事の捉え方を変えることができます。そして、プラグマティックに生きることで、誰もが自分の人生を肯定するとともに、好循環の人生へと大きく舵をとることができます。例えばこれは、日本人の英語コンプレックスに対する処方箋にも通じると思っています。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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AI・機械翻訳と英語学習 教育実践から見えてきた未来
立命館大学が、日本の大学として初めて英語必修授業にAIや機械翻訳を正式導入。この革新的な取り組みから見えてきたのは、語学教育の新たな可能性です。
AI技術は、語学学習の既成概念を根底から覆し、従来の「ネイティブ英語」への偏重に一石を投じるかもしれません。また、これにより各種英語試験の意義を再評価する必要性も生まれるでしょう。さらに、英語力向上をより効率的に実現するツールとしても注目されています。
AIや機械翻訳は、学びの風景を一変させる「ゲームチェンジャー」としての役割を担う存在。この技術がもたらす新たな未来が、今まさに鮮やかに広がりつつあります。
英語ライティングの指導:基礎からエッセイライティングへのステップ
平成30年に改訂された高等学校学習指導要領で「論理・表現」が導入され、「英語で書く力」の指導がますます重要視されています。しかし、英語4技能の中でライティング指導の難しさを感じる教員も少なくありません。本書では、「叙述文」「描写文」「説明文」「意見文・論証文」の4つのタイプに基づき、センテンスからパラグラフ、エッセイへと段階的に進める具体的な指導法を提案しています。
さらに、スピーチやプレゼンテーションなどの発表活動との連携方法や、効率的なフィードバックや評価のコツも網羅。高校や大学で長年にわたりライティング指導に携わってきた教育者の知見を集約した、現場で役立つ一冊です。
外交的英対話学習法 (国際社会で活躍するための必須英対話・用語用例集)
国際社会で求められる「使える英語力」とは何か? 日本を代表して国際的に活躍する3名が提案する「実践的な英語学習法」をご紹介します。外交や国際関係に特化し、即座に活用できる英会話フレーズや英語表現をオリジナルで執筆。暗記しやすい形でまとめられた内容には、合計2194の英単語・フレーズが収録されています。
自分を肯定して生きる プラグマティックな生き方入門
「プラグマティズム」という言葉は、馴染みのない方も多いかもしれません。一言で表すなら、「不満を言うよりも、今手元にあるものを活かして何とかやっていこう」という実践的な考え方を指します。本書は、この「プラグマティズム」に基づいた前向きなライフスタイル、「プラグマティックな生き方」を提案する一冊です。
「プラグマティックな生き方」とは、ありのままの自分で挑戦し、結果を出していく姿勢です。その根底にあるのは「自己肯定」の精神。まずは自分自身を受け入れ、そのうえでできることを探り、実際に行動を起こす。そんな生き方が、より良い未来を切り開く鍵となります。本書には、一歩踏み出す勇気を与えるヒントとメッセージがぎっしり詰まっています。
書籍
- 『AI・機械翻訳と英語学習:教育実践から見えてきた未来』(共著)
- 『ビジネスコミュニケーションのための英語力:英語の壁を打ち破ったビジネスパーソンの成長要因』(共著)
- 『CNN News English: Engaging College Students as Active Leaners』(共著)
- 『英語教育と機械翻訳:新時代の考え方と実践』 (共著)
- 『英語ライティングの指導:基礎からエッセイライティングへのステップ』(共著)
- 『プラグマティズム言語学序説:意味の構築とその発生 (ひつじ研究叢書<言語編>第197巻)』(共著)
- 『教養としての言語論:言語は私たちをまやかし生きにくくさせる』(単著)
- 『外交的英対話学習法:国際社会で活躍するための必須英対話・用語用例集』 (共著)
- 『SDGs表現論:プロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』(共著)
- 『プロジェクト発信型英語プログラム:自分軸を鍛える「教えない」教育』(共著)
- 『理系 国際学会のためのビギナーズガイド』(共著)
- 『自分を肯定して生きる:プラグマティックな生き方入門』(単著)
講演実績
- QQEnglish「最新事例から学ぶ英語力の伸ばし方:AIを活用した英語学習法」
- 鳥取県教育委員会/鳥取県立鳥取西高等学校「生徒の思考力・判断力・表現力強化のためのハイレベル講座」生成AI登場後の私たちと英語との関わり:果たして英語学習は不要となるのか!?
- 朝日出版社・紀伊國屋書店『AI・機械翻訳と英語学習』刊行記念トークイベント 山中司先生×安河内哲也先生「英語学習はAIで只今激変中!?」
- アステラス労働組合「自分を肯定して生きる:プラグマティックな生き方入門」