高嶋幸太 たかしまこうた
日本語教師/日本語コミュニケーションアドバイザー
プロフィール
東京学芸大学教育学部日本語教育専攻を卒業し、英国グリニッジ大学大学院でMA in Management of Language Learningを修了した。中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)を取得している。専門は日本語教育学、コミュニケーション学、第二言語習得研究などである。
海外では、モンゴル国ウランバートル市教育局でJICA青年海外協力隊の日本語教師として、日本語を教えていた。また、英国United International Collegeでも日本語を教えていた。日本国内では、立教大学の兼任講師として留学生への日本語教育に従事しており、企業の外国人社員に対する日本語教育にも携わっている。一方で、全国各地の企業や官公庁で日本語コミュニケーションに関する講演や研修を行っている。
著書や論文の執筆に加え、『私の日本語辞典』(NHKラジオ)や『英語教育』(大修館書店)など、メディアへの出演や掲載も多数。個人事務所『世界の日本語図書室』を運営している。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1985年生。2009年に東京学芸大学 教育学部 国際理解教育課程 日本語教育専攻卒業、2013年に英国グリニッジ大学大学院 人文・社会科学研究科MA Management of Language Learning修了。中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)、司書教諭取得。専門は日本語教育学、コミュニケーション学、交渉学、第二言語習得研究など。
海外では、2010年から2012年までJICA(国際協力機構)青年海外協力隊でモンゴルのウランバートル市教育局に派遣されて日本語を教え、2013年に留学先であるイギリスのUnited International Collegeにて日本語を教える。
日本国内では、立教大学兼任講師として留学生への日本語教育に従事する。また、企業の外国人社員に対する日本語教育にも携わる。これまでに教えた学習者は1,200名以上で、その出身国・地域は100以上に及ぶ。
その一方で、全国各地の民間企業や官公庁・公社・団体で日本語コミュニケーションに関する講演・研修なども行う。
主な講演テーマ
社会人として身につけておきたい!
日本語ビジネスメールの基礎知識
メールは、対面の会話とは異なり、相手の声のトーンや表情といった非言語的な情報がまったく存在しないため、文字情報だけが唯一のコミュニケーション手段となります。この特性を持つビジネスメールにおいて、どのようにやりとりを進めていけばよいのでしょうか。
本セミナーでは、外国人に敬語やビジネス日本語を教えている日本語教師の視点から、日本語ビジネスメールに関する基礎知識を紹介します。ビジネスメールに必要な心構えや文章の作成方法をしっかりと理解することで、言葉を通じて良好な人間関係を築くことが期待できます。
【講演内容】
◆メール作成における五カ条
◆敬語を深く理解する
◆何気なく使っている定型表現の用法を知る
◆文字・表記に気を配る
◆演習問題 ×
伝える力を高めるビジネス文書作成セミナー
本セミナーでは、「ビジネス文書の作成方法」を中心に、「伝えること」の重要性について深く理解し、相手にわかりやすく正確に伝えるためのポイントを学びます。「話すこと」と「書くこと」の違いや特徴、ビジネスでの活用方法を学ぶことで、コミュニケーション能力を高めるだけでなく、強力な営業力や接客力を身につけることができます。
【講演内容】
◆伝える力の重要性
◆効果的な文章シナリオの組み立て方
◆相手に伝わり、印象に残る文章を書く ほか ×
タスクゲームを通して学ぶ
コミュニケーションスキル向上セミナー
より良い人間関係を構築するためには、どのようにコミュニケーションを図ればよいのでしょうか。「コミュニケーションスキルの重要性」は長い間語られていますが、学校などで体系的に学ぶ機会はあまり多くありません。そのため、個人が意識的に学ぶ必要があります。
このセミナーでは、日本語教育の現場で行われているタスクゲームを取り入れ、コミュニケーションの取り方をワークショップ形式で学びます。また、タスクゲームの体験だけでなく、日本語教育学やコミュニケーション学、心理学の知見も交えながら、より良い人間関係を築くための心構えや重要なポイントについて考察していきます。
【講演内容】
◆相手に伝わるためのコミュニケーションスキルとは?
◆話し合い力を高めるタスクゲーム(ジグソータスク、意思決定タスク)
◆表現力を高めるタスクゲーム(ピクチャーディスクリプション)
◆雑談力を高めるタスクゲーム(クロストーク)
◆説明力を高めるタスクゲーム(キーワードスピーチ、1分間プレゼン)ほか ×
親子のふれあいから始まることばの教育
~実例から学ぶ家庭教育で活かせるヒント~
言葉の教育というと、多くの人が学校での国語や英語の授業を思い浮かべるかもしれません。しかし、子どもが初めて受ける言葉の教育は、親や保護者との関わりを通じて行われる家庭での教育です。
では、家庭で子どもと接する際には、どのようにコミュニケーションを図れば良いのでしょうか。年少者の日本語教育に携わった経験を持つ日本語教師の視点から、家庭教育に役立つヒントをお伝えします。
【講演内容】
◆コミュニケーションとは
◆実例から考える心構え―ことばを学ぶ場面から―
◆子は親の写し鏡―ことばはうつる―
◆母語である日本語の特徴を知ろう
◆伝える力を育む ほか ×
日本語で外国人と話す技術
~交流場面におけるコミュニケーションのコツ~
近年、日本に滞在する外国人の数は増加しています。彼らとのコミュニケーションを図る方法として、自分自身で語学力を高めたり、語学力を持つ人を雇って通訳を依頼したりと、さまざまな手段があります。
本セミナーでは、このような視点を離れ、日本語を少し話せる外国人とコミュニケーションをとる際に、どのような日本語を使えば理解されやすいか、また外国人と楽しく交流するための日本語コミュニケーションのポイントについて、地域社会で外国人と接する機会のある方や観光業に従事する方々を対象に、普段外国人に日本語を教えている教師の観点からお話しします。
英語などの外国語ではなく、日本語を適切に使ってコミュニケーションを取りながら、心に残る交流を楽しんでみませんか。
【講演内容】
◆日本語とは
◆なぜ日本語で接するのか
◆外国人とのコミュニケーション方法 基本的な表現や語彙、数字
◆実践ロールプレイ 商品説明、道案内、日常会話 ほか ×
外国人児童生徒等との日本語コミュニケーション
~インクルージョン教育を目指して~
本セミナーでは、外国人の児童や生徒に対して、どのような日本語を使用すれば彼らに理解されやすくなるのか、またどのように心の通ったコミュニケーションを築けるのかを、日本語教師の視点からお伝えします。
主に外国人の児童生徒と接する学校の教職員を対象に、日本語コミュニケーションの基本的な知識や、彼らとの関わり方についての心構えを詳しく解説します。
さらに、本セミナーを通じて、すべての子どもに対して開かれた包括的な教育を実現するための方法を、参加者とともに考えていきます。
【講演内容】
◆子どもと接する際のキホン
◆学級活動での場面
◆学習指導での場面
◆教育相談・生徒指導・進路指導での場面
◆学校行事での場面 ×
明日からできる国際協力
~青年海外協力隊の実例から~
JICA青年海外協力隊の活動を通じて、モンゴルでの経験や考えを具体的な事例を交えてお話しします。
「モンゴルから見た日本の姿」や「私たちが国際協力や支援の分野でできることは何か」といったテーマについてもお伝えします。
【講演内容】
◆データから考える世界
◆モンゴルでの経験を踏まえて
◆海外から見た日本
◆国際協力・支援でできることとは? ×
日本語のしくみがわかると、英語がよりわかる
英語を学ぶ際には、学習者が目指す言語である英語の特徴だけでなく、母国語である日本語についても理解しておくことが重要です。日本語を知ることで、学習における難しさや誤解しやすいポイントを事前に把握できるからです。つまり、自分の母国語である日本語について理解していることで、英語学習をよりスムーズに進めることができます。
日本語と英語の間には、使用方法や意味に関して共通点と相違点が存在します。このセミナーでは、英語学習に役立つように、分かりやすく具体的に日本語の仕組みや日英両言語の違いと類似点についてお伝えします。
【講演内容】
◆日本語・英語はどんな言語か
◆表現形式は日本語と英語でどう違うか
◆日英における語句の対応関係
◆日本語の助詞と英語の前置詞 ×
学習者が主体的に日本語学習に参加する授業デザイン
学習者が楽しく、活気に満ちた日本語学習に参加できるようにするためには、教師はどのようにコース設計や授業デザインを行うべきでしょうか。
これまでの国内外での日本語教育の経験を基に、さまざまなアイデアを共有します。
また、このワークショップでは、参加者に実際に学習者として教室活動を体験していただきます。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
クリックすると、詳細が表示されます。
やり取り・発表の力を伸ばす日本語活動アイディア集
学習者の総合的なスピーキングスキルを向上させるためのクラス用活動集です。
スピーキングスキルとは
コンテンツ(内容):話す内容
ストラクチャー(構成):使用する言葉やその順序
デリバリー・スキル(表現技術):どのように話すか
本書では、話すための素材を提供し、それに基づいて学習者が①コンテンツを考え、②ストラクチャーに配慮し、③デリバリー・スキルを駆使して聴き手に効果的に伝えます。こうした活動を繰り返すことで、スピーキングスキルが着実に向上します。
【本書の特長】
総合的なスピーキングスキルの向上を目指す!
文法や語彙の正確さだけでなく、間の取り方やアイコンタクトにも重点を置いています。
同じ活動アイデアが異なるレベルで利用可能!
一つの活動に対して、「初級前半」「初級後半」「中級以降」の3つのレベルで発話例を提示しています。目標を「〇〇について話せるようになる」と明確にし、どのレベルのクラスでも同じ素材を使った活動が行えるよう配慮しています。
ポイントやQ&Aで悩みや疑問を解消!
各活動やレベルごとに実施する際のポイントを解説し、教師が持ちやすい疑問や悩みにQ&A形式で回答しています。
<学習者からの質問に学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30 中上級編
「学生向き」と「学生向け」の違いなど、学習者がつまずきやすい文法ポイントを厳選した、日本語教師のための参考書の第2弾です。
<ビジネス・就活で活きる>「伝え方」のベストプラクティス
日本語教師とアナウンサーが、スピーチやプレゼンテーション、面接などで役立つ話し方や伝え方のコツをストーリー仕立てで分かりやすく説明します。
日本語で外国人と話す技術
近年、日本を訪れる外国人が増加しています。彼らとのコミュニケーションには、自身の語学力を高めたり、語学に堪能な人に通訳を依頼したりするなど、さまざまな方法があります。本書では、そのようなアプローチから一歩離れ、日本語が少し話せる外国人に対して、どのような日本語を使えば理解されやすいか、また外国人との楽しい交流のための日本語コミュニケーションのポイントについて、日常的に外国人に日本語を教えている教師の視点から詳しく解説します。
書籍
- 『やり取り・発表の力を伸ばす日本語活動アイディア集』アスク出版
- 『<学習者からの質問に学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30 中上級編』大修館書店
- 『<ビジネス・就活で活きる>「伝え方」のベストプラクティス』大修館書店
- 『日本語でできる外国人児童生徒とのコミュニケーション:場面別学校生活支援ガイド』学事出版
- 『英語教師が知っておきたい日本語のしくみ:英文法・英作文指導に活かす』大修館書店
- 『日本語で外国人と話す技術』くろしお出版
- 『<初級者の間違いから学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30』大修館書店
- 『その日本語、どこがおかしい?:日本語教師のための文型指導法ガイドブック』国際語学社
メディア
- NHKラジオ第2『私の日本語辞典』
- 『英語教育』
- 『月刊生徒指導』
- 『日本語多読道場』
- など
講演実績
- 愛知県田原市地域雇用創造協議会、
- 愛知県名古屋YWCA
- アルファ国際学院
- 一般財団法人京都国際文化協会
- 一般財団法人ひろぎん経済研究所
- 愛媛県国際交流協会
- 株式会社四国銀行
- 株式会社ブレーン
- 株式会社凡人社
- 京都府京丹後市商工会
- 江東きっずクラブ豊西
- 埼玉県春日部市国際交流協会
- 埼玉県秩父商工会議所
- 埼玉県立浦和東高等学校
- 埼玉県立狭山青陵高等学校
- 自治労社会保険関係労働組合連合
- 千葉県商工会議所連合会
- 東京都武蔵村山市役所
- 東京都立杉並高等学校
- 特定非営利活動法人日本語教育研究所
- 独立行政法人国際協力機構
- 独立行政法人国際交流基金
- 栃木県益子町役場
- 長野県小谷村商工会
- 長野県白馬商工会
- 長野県立科町商工会
- 長野県山ノ内町商工会
- 新潟県相川商工会
- ヒューマンアカデミー株式会社
- ブロードメディア株式会社ルネサンス日本語学院
- 文化庁
- 山口県下関商工会議所
- 立教大学校友会レディスクラブなど
お客様の声
一部抜粋
●実践を入れながら、説明をすすめてくださったので、とてもわかりやすく、参考になりました。
●早速明日から使える内容だった。
●言語面だけではなく、全体的な(言語外の)コミュニケーションのコツを知ることができて良かったです。
●わかりやすく興味深い。
●実際のロールプレイを通してやりとりすることで、普段いかに無意識にコミュニケーションをしているか気付くことができました。
●ワークが非常に多く和やかな雰囲気で進んだのがよかった。
●コミュニケーションのコツを理解することができたため、今後実践に移していきたいと思います。また、実践編で他の参加者の方の意見を聞くことができ、勉強になりました。