室山哲也 むろやまてつや
日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)会長/元NHK解説主幹
プロフィール
1976年にNHKに入局し、「ウルトラアイ」などの科学番組ディレクターとして活躍。その後、「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」のチーフプロデューサーや解説主幹を務め、2018年に定年退職。科学技術、生命・脳科学、環境、宇宙工学などの分野で論説活動を行い、教育テレビの子供向け科学番組「科学大好き土よう塾」の塾長としても科学教育に貢献。国際的な映像祭での受賞歴多数あり、日本科学技術ジャーナリスト会議の会長を務め、政府の委員も多数務める。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
1976年、早稲田大学法学部を卒業後、NHKに入局。最初のポジションは宮崎放送局のディレクターだった。その後、1981年にはNHK教養科学部のディレクターとして、『ウルトラアイ』などの番組を担当。1987年にはNHK広島放送局のディレクターとして、『NHKスペシャル』などの制作に携わった。
1990年にはNHK科学番組部のプロデューサーに就任し、『NHKスペシャル 人体「脳と心」』、『クローズアップ現代』、『NHKスペシャル』など多くの番組を手がけた。その後、1997年にはNHKエンタープライズのエグゼクティブプロデューサーとして、ロボコンや博物館プロデュースなどに携わった。
2000年にはNHKBSの統括プロデューサーとして、40帯番組の制作を担当し、2002年にはNHK解説委員(科学担当)、2005年にはNHK解説主幹(科学担当)として、科学番組の解説と制作に深く関わった。
2013年には日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)の副会長に就任し、同時に大正大学と東京都市大学で特別教授として教鞭を執った。2018年にNHKを定年退職後、2020年にはJASTJの会長に就任し、科学技術のジャーナリズムに対するリーダーシップを発揮している。
主な講演テーマ
元NHKプロデューサーが語る:コミュニケーションの極意
放送局はコミュニケーションのスキルを磨くことができる場です。番組制作の過程で必要な「企画」「対話」「まとめ」「編集」「伝達」など、コミュニケーションの本質が凝縮されています。私はNHKでのプロデューサーと解説委員の経験を通じて得た40年の知識を活かし、最新の脳科学や著名人の言葉を交えて、分かりやすくお伝えします。 ×
どうつくる?持続可能な社会
~新型コロナとSDGs~
SDGs(持続可能な開発目標)が世界的に注目されています。新型コロナウイルス、気候変動、エネルギー、食料問題、戦争など、これらの課題に対処しながら、「持続可能な成長」への重要な局面に入っています。急激な人口増加と無計画な開発により、地球資源の消費が増え、地球1.7個分の生活が既に行われています。持続可能な未来を築くために、地球1個分で豊かで質の高い生活を実現する方法について、科学的データを交えてわかりやすく解説します。 ×
どうつくる?持続可能な社会
~SDGs実現への処方箋~
SDGs(持続可能な開発目標)が世界的に注目されています。新興感染症、気候変動、エネルギー問題、食糧問題、そして戦争の悲劇など、これらの課題に直面しつつ、人類社会は「持続可能な成長」を実現するための重要な段階に入っています。急激な人口増加と無計画な開発により、人類はすでに地球資源を1.7個分消費しています。地球1個分で豊かで質の高い、持続可能な生活を実現するために、私たちがどう行動すべきか、最新の科学的データも交えてわかりやすくお話しします。 ×
分断の時代を乗り越えるSDGsの処方箋
米中対立やウクライナ戦争が世界を「分断の時代」に後退させました。
国際的な協力が後退する中、今後は気候変動問題と安全保障の観点からもSDGs(持続可能な開発目標)を達成する必要があります。
人類はすでに地球資源を1.7個分消費しており、持続可能な生活を実現するためには、地球1個分の生活を目指す必要があります。再生可能エネルギーの潜在力について最新の科学データを交えながら、「分断の時代」のSDGs達成の方法について、わかりやすくお話しします。 ×
カーボンニュートラルへの処方箋
気候変動に対応するため、カーボンニュートラルへの道は避けられません。ウクライナ戦争により状況が複雑化する中、脱炭素化の重要性が一層高まっています。今後のエネルギー政策は、環境保護と経済発展を両立させる必要があり、その核心には再生可能エネルギーがあります。最先端の科学技術と再生可能エネルギーを組み合わせ、効率的なエネルギーシステムを構築し、成長戦略にも繋げ、健全な循環型社会を実現していくことが求められます。私たちはどうすればエネルギー課題に取り組み、カーボンニュートラル社会を実現できるのか。最新の情報を交えながら、わかりやすくお伝えします。 ×
生成AIの衝撃!人工知能時代をどう生きるか
AIの急速な進化は、Chat GPT(チャットGPT)を含め、社会に大きな影響を与えています。AIによって生活は便利になる一方で、既存の雇用を脅かす側面もあります。AIの進化の行方や、私たちがどう向き合っていけばいいのか、AI研究の最前線や人間の脳との違いを考慮しながら、人工知能時代の生き方について、わかりやすく解説します。 ×
生成AIの衝撃!人工知能時代の税理士像とは?
税理士業務もAIの影響を受け、広範な業務に変化が訪れています。将来、AIなどのテクノロジー進化により、業務の5割が自動化されると予測されています。AIの進化の行方や、税理士が今後どう対応すべきか、最新のAI研究の動向を踏まえつつ、人間とAIの違いを考察し、人工知能時代の生き方についても探ります。 ×
人生100年!シニアが輝く人工知能社会とは?
保守的で頭が固く、時代の流れについていけないとされる高齢者像が、デジタル技術の進化によって根本的に変わり始めています。例えば、最近注目されているChat GPT(チャットGPT)などの生成AIは、むしろ人生経験と語彙力が豊富な高齢者に適していることが分かってきました。また、脳や体の機能を支えるデジタルサイボーグ技術により、社会的に活躍する高齢者の可能性も広がっています。今や、最先端のデジタル技術は、高齢者の生活を豊かにする革新的な技術とも言えるのです。デジタル時代におけるシニアの生き方と、社会の在り方について、具体例を交えて考察してみましょう。 ×
クルマの未来と社会の行方
テスラ(米国)やBYD(中国)のEVが世界を席巻する中、日本の自動車産業には大きな衝撃が走っています。この背景には、「カーボンニュートラル」や「AIによる自動運転」という大きな動向があり、これに対応することが産業の存亡に直結すると言われています。さらに、CASE(ネット化、自動化、シェア、電動化)の概念が示す通り、クルマは社会変革の重要な鍵を握っています。
今後、クルマはどのように進化していくのか?そして、私たちの社会はどのような姿に変わっていくのでしょうか?最新の情報を交えながら、わかりやすく解説します。 ×
脳を知ってよい子を育てよう
AI時代を迎え、人間に固有の能力をどう発展させるかが、教育の重要なテーマです。人間の脳は五感を通じて世界を感じ取り、情報を整理し、独自の精神世界を形成しています。直観力や情操力、問題提起力など、AIにはない優れた能力がありますが、これらをどう伸ばしていくかが鍵となります。私が制作したNHKスペシャル「人体 脳と心」の情報を基に、最先端の科学的知見を交えながら、人間の脳の特性と「脳力全開」の育成方法についてお伝えします。 ×
DXで創るポストコロナ社会
現在、世界は気候変動、環境汚染、新興感染症、エネルギー問題などの人類規模の危機に直面しています。国際社会はこれらの課題に対処するためにSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、持続可能な社会を目指しています。しかしながら、これらの課題は非常に複雑であり、今後はDX(デジタルトランスフォーメーション)の力を借りて、変革していくことが不可欠です。ポストコロナ(ウイズコロナ)社会のあり方と、どのようにして変革を推進していくべきか、そして最新のテクノロジーの状況を踏まえ、DXの可能性と今後の課題についてご説明します。 ×
DX時代到来!人工知能にどう向き合うか
人工知能はDX推進の中核技術として位置付けられています。産業、医療、交通など、社会全体に革新をもたらす可能性がありますが、同時に雇用の削減など負の側面も議論されています。人工知能が社会をどのように変革するのか、また私たちはこれにどう向き合うべきなのか、さらに教育がどのように進化すべきかなどについて、最新の科学情報をもとにお話しします。 ×
進む交通のDX!自動運転の光と影
自動運転技術は急速に進化しており、そのレベルは現在、1から5まで分類されています。最近ではレベル3の自動運転車も市場に登場し、条件付きではありますが無人運転が可能なものも出てきました。自動運転はCASE(情報の融合、自動化、シェア経済、電動化)と共に、社会に革新をもたらす重要な技術です。しかし、同時に「事故責任の所在」など法的課題に対する取り組みの遅れなど、さまざまな課題も山積しています。自動車の進化が社会にもたらす影響や最新情報、現在の課題、そして未来社会の可能性について、政府の自動運転審議会委員である室山氏の視点からお話しします。 ×
新しい隣人?ロボットは社会を変えるか?
人類は、道具の創造を通じてテクノロジー文明を築き上げてきました。その最先端を行く存在がロボットです。現在では、ヒューマノイドやアンドロイドなど、「人間に酷似した」ロボットが登場し、AIと統合されることで、ますます人間に近い能力を持つようになりました。これらは「少子高齢化社会の救世主」と期待される一方で、誤作動やテロによる危機管理の問題や、雇用奪取の懸念が議論されています。今後、私たちはロボットとどのように向き合っていけばよいのでしょうか?最新情報を交えながら、わかりやすく解説します。 ×
気候危機と脱炭素社会の行方
地球温暖化による気候変動はますます深刻化し、世界全体を大きく影響させています。環境災害が世界の経済活動や国際政治にも暗い影を投げかけています。私たちはこの課題にどう向き合い、脱炭素社会を実現していけばよいのでしょうか?最新の科学的知見も交え、わかりやすく解説します。 ×
みんな違ってみんなイイ!
現代において「ダイバーシティ(多様性)」がこれほど重要な時代はありません。新しい文明が異なる文化が交わる場で生まれるとトインビーは述べていますが、異文化と対話し、新たな価値を生み出せる子どもや青少年の育成が不可欠です。SDGsでもその重要性が強調されています。私自身が自閉症の娘を育てる中で得た経験も踏まえながら、多様性を尊重した社会の構築とその重要性、最新の脳科学や進化生物学の研究成果に基づいてお話しします。 ×
DX時代の教育論!ロボコンに見る教育の極意
ロボコン(ロボットコンテスト)は、日本だけでなく世界中の関係者から「創造性教育の模範」と高く評価されています。これは、生成AIが社会に浸透する中で、人間特有の「直感」「創造性」「感動」「主体性」といった脳の力を育むからです。私はNHKロボコンのプロデューサーとしての経験をもとに、最新の脳科学の知見を交えつつ、ロボコンが示す未来の教育の在り方についてお話しします。 ×
脳と心の不思議な世界
AI時代に突入した現在、重要な問いの一つが「人間とは何か」ということです。人間は「生物」であり、一方でAIは「非生物」です。人間としての私たちが脳の仕組みを理解し、その力を活かすことで、AIと共存し、協力関係を築いていくことが可能です。人間の脳は、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)や創造力、直感力、無意識のメカニズムなどで構成されています。これらの「脳と心の不思議な世界」について、最新の科学的成果や実例を交えてお話ししていきます。 ×
ロボットと人間の不思議な関係
人間は、道具を作ることでテクノロジー文明を築き上げてきました。ロボットはその最先端の創造物であり、現在ではヒューマノイドやアンドロイドなど「人間に酷似した」ロボットが私たちの生活の中に現れつつあります。しかし、誤作動やテロによる危機管理の問題、そして雇用の喪失など、多くの課題も指摘されています。このような状況の中で、私たちは今後、どのようにロボットと向き合っていけば良いのでしょうか?さらに、人体とロボットが融合する「サイボーグ技術」などの最新情報を交えながら、現状と課題についてわかりやすくお話しします。 ×
生命誕生の8つの偶然
地球に生命が誕生するまでには、数々の偶然が重なり、奇跡のようなプロセスが進んできました。太陽系の形成、月の形成、そして地球上で起きた海の誕生や巨大隕石の衝突など、これらの出来事が生命を脅かす一方で、私たち人類の祖先はどのようにしてこれらを乗り越え、進化してきたのでしょうか?宇宙の視点から生命の誕生と進化を考察します。 ×
こうしてヒトが生まれた
人類は、宇宙の進化、太陽系の進化、地球の進化、そして生命の進化の過程を経て誕生しました。この意味で、現在存在する数百万種の生物は、遺伝子の起源が同じ兄弟であり、人類もその一種に過ぎません。文明の課題は、すべてこの進化の構図の中で生じています。私たちの祖先は、地球がドラマチックな変動を経験する中で、どのようにして危機を乗り越え、人間として成長してきたのでしょうか? ×
進化が生んだ病
人類は進化の過程でさまざまな病気に苦しむこととなりました。心臓病、脳卒中、がん、精神的な疾患などがその例です。最近、これらの病気が人類の進化の裏側にあるということが明らかになっています。進化と病気に関する考察をお伝えします。 ×
宇宙開発競争
人類が築いた文明は今や宇宙にまで及んでいます。人工衛星は、放送や通信、天気予報など、私たちの日常生活に不可欠な役割を果たしています。しかし、その裏にはロケットの打ち上げ競争や宇宙ビジネスなど、激しい競争があり、また軍事的な課題も浮上しています。「宇宙開発」はどのような進展を見せているのでしょうか?宇宙開発の光と影について考察します。 ×
サイボーグ人間の誕生
進化するコンピューターに対抗して、人間の神経系(脳や末端神経)とコンピューターを接続するブレーンマシンインターフェイス(BMI)という新技術が注目されています。この技術は福祉や医療を推進する一方で、人間の超人化やロボット化の可能性を生み出し、ある種の人権問題につながる懸念もあります。人類は今後、どのように進化していくのか?その現状と課題について掘り下げていきます。 ×
巨大地震と日本
日本は世界でも有数の地震国です。その歴史は、巨大地震や津波との闘いの歴史とも言えます。特に都市化が進む中、災害の複雑化と深刻化が課題となっています。私たちは巨大災害にどう立ち向かうべきなのでしょうか?東日本大震災などの事例を挙げながら、地球環境が引き起こすリスクと、科学技術の役割を考えてみましょう。 ×
生物多様性の危機
人間の活動は、急速な生物の絶滅を引き起こしています。その規模と速度は地球史上、特に深刻なものです。これは人類の存続にも直接関わる問題です。生態系や生物多様性の重要性、そしてそのメカニズムについて深く考えてみましょう。 ×
書籍・メディア出演
- 『驚異の小宇宙人体~脳と心(5)』
- 『科学ジャーナリストは警告する』
- 『ウルトラアイ』1~4巻
メディア
- NHK総合「時論公論」「くらし解説」「ここに注目」「クローズアップ現代」
- NHKEテレ「科学大好き土曜塾」5年間キャスター
- 解説委員時代はNHKに100回以上出演、退職後は民放に数回出演
講演実績
講演
- 自治体(大阪市、川崎市、三鷹市、静岡市など)
- NTT東日本
- 住友グループ総会
- 早稲田大学
- JAXAなど
シンポジウム
- どう実現?自動運転社会(国土交通省、内閣府など)
- 宇宙開発と未来(JAXA/NASAなど)
- 温暖化にどう向き合うか?(環境省、東京都、英国大使館)
- 基礎科学が切り開くイノベーション日本(JST)
- 北極圏で何が起きているか(国立極地研)
- どう向き合う?新興感染症(環境省)