金井利之 かないとしゆき
経歴
1967年生まれ、1989年東京大学法学部卒業、同助手
1992年東京都立大学法学部助教授
1994年~96年ライデン大学社会科学部客員研究員
2002年東京大学大学院法学政治学研究科助教授
2006年同教授
主な講演テーマ
地方創生と自治体議会
地方創生の現状と課題を深堀りし、地方自治体における議会の重要な役割を解説します。地方創生の浮上から、地方の現実的な問題までを扱い、その先にあるビジョンを描きます。特に、自治体議会や議員がどのように地方創生に貢献できるか、政策の実行における議会の影響力について触れ、地域社会をどう活性化させるかを考えます。地方創生がどのように議会に影響を与え、また議会がその実現にどう貢献できるのかに焦点を当てた内容です。 ×
議会と予算決算
自治体における予算決算の重要性とそのプロセスを金井利之氏が解説します。執行部の予算案の審議から、予算修正権の行使、そして予算審議の実際まで、議会がどのように関与しているのかを具体的に紹介。加えて、予算決算審査の役割と議会の責任についても触れ、自治体の健全な財政運営を支えるために議会が果たすべき責務を明確にします。自治体財政の透明性と効率性を高めるために、議会がどのように取り組むべきかについても深堀りされます。 ×
地方財政の課題と自治体議会
地方財政の特性とその公平性について論じます。地域間、不公平感が生じる世代間・世帯間・階層間の問題を取り上げ、地方財政における現状を詳しく分析。そのうえで、自治体議会や議員がどのようにこの課題に対処すべきか、解決策を探ります。特に、財政の健全化に向けた議会の役割と責任を明確にし、地域社会の均等な発展を支えるためのアプローチを示唆します。
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地方財政と国の財政のなかの自治体議会
戦後から続く経済財政体制と新たな財政運営の模索に焦点を当て、地方自治体の役割とその財政運営の重要性を解説します。金井利之氏は、国と自治体の財政的融合関係を説明し、自治体がどのようにして財政健全化を実現し、持続可能な財政運営を維持するかを探ります。議会や議員の役割についても言及し、国家と地方自治体間での協力体制を強化するための提案を行います。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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自治体と総合性~その多面的・原理的考察~
本書は、2023年9月23日(土)に日本学術会議政治学委員会行政学・地方自治分科会が主催し、自治体学会が共催したZOOM公開シンポジウム「自治体と総合性~分権国会決議30年~」での報告や討論を基に、各発言者が加筆した内容を記録し、「解題」2編を追加して編集したものです。1993年に国会両院で地方分権推進決議が行われてから30年、そして2000年に始まった第一次分権改革から四半世紀が経過しました。この期間に自治の領域では多くの変化がありましたが、当時目指した分権型社会は現実のものとなったのでしょうか。この問いを軸に、自治と分権を志向する自治体が追求する行政の「総合性」について報告と討論が展開されました。
コロナ対策禍の国と自治体―災害行政の迷走と閉塞
新型コロナウイルスへの対策をめぐり、国と自治体の対立を象徴する非難の応酬がなぜ生じるのかを考察します。民衆にとって行政のコロナ対応そのものが新たな苦難となっている現状について、苛酷な政策の実態を分析します。
原発事故被災自治体の再生と苦悩 富岡町10年の記録
原子力災害からの復興の現実を問う
原発事故による被災地では、どのような復興政策が展開され、その結果として住民や地域はどのような状況に直面しているのか。東日本大震災に伴う原子力発電所事故で全町避難を余儀なくされた福島県富岡町。この町が歩んできた10年にわたる復興の過程を、長期にわたる現地調査を基に詳しく描き出します。
自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために
議会や議員が住民の「代表」として果たすべき役割を、自治体議会の実態を通じて客観的に考察します。首長との関係、議会運営の実態、政策決定のプロセス、財政の課題、そして住民自治のあり方など、多角的な視点から現状と理想のギャップや、本音と建前のズレを具体的に分析します。二元代表制の枠組みを超えて、自治体議会の本来の意義を深く解説します。
メディア
- 新聞談話
- 『ガバナンス』『ウェッブ版議員ナビ』その他各種雑誌
書籍
- 『自治体と総合性~その多面的・原理的考察~』公人の友社
- 『行政学講説』放送大学教育振興会
- 『原発事故被災自治体の再生と苦悩 富岡町10年の記録』第一法規
- 『コロナ対策禍の国と自治体―災害行政の迷走と閉塞』ちくま新書
- 『ホーンブック地方自治(新版)』北樹出版
- 『行政学概説』放送大学教育振興会
- 『自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために』第一法規
- 『縮減社会の合意形成』第一法規
- 『行政学講義』ちくま新書
- 『原発被災地の復興シナリオ・プランニング』公人の友社
- 『地方創生の正体』ちくま新書
- 『原発と自治体』岩波書店
- 『実践自治体行政学』第一法規
- 『自治制度』東京大学出版会
講演実績
- 各地の自治体
この講師のおすすめポイント
金井利之さんは、自治体行政学を専門とする東京大学大学院法学政治学研究科の教授です。東京大学法学部卒業後、助手を経て東京都立大学法学部で助教授として教壇に立ち、現在は地方自治における行政や議会のあり方を研究・発信しています。地方創生や自治体議会の課題に関する深い洞察と、難解なテーマを分かりやすく伝える講演は、多くの行政関係者や企業、教育機関から高い評価を得ています。著書には『行政学講説』や『ホーンブック地方自治』などがあります。
◆ 自治体行政学の第一人者による専門性の高い講演
自治体行政学を専門とする金井さんは、地方財政や議会改革、地方創生といった現代的な課題について深い知見を持っています。学問的な背景に基づきながらも、実務に役立つ内容を分かりやすく解説するため、行政関係者だけでなく幅広い聴衆に響く内容です。
◆ 地方創生に関する具体的で実践的なアプローチ
地方創生の現場で直面する課題や、その解決に必要な政策や議会運営のポイントを丁寧に解説。地方自治体が抱える問題を具体例を交えてわかりやすく説明し、持続可能な地域づくりに役立つ内容が満載です。
◆ 議会改革を中心とした地方議会の未来像の提案
議会運営や予算決算の在り方、議会改革など、地方議会における重要なテーマについての講演は、自治体関係者にとって極めて実践的かつ有益です。地域主権時代に求められる議会の役割を明確に示し、課題解決の道筋を提案します。
◆ 地方財政と国の関係をわかりやすく解説
地方財政と国の財政の相互関係について、専門家としての知見を交えながら丁寧に解説します。難解で複雑なテーマをわかりやすく噛み砕くスタイルは、多くの聴衆に支持されています。
◆ 実績豊富な教育者としての分かりやすい講演スタイル
長年大学で教鞭を執ってきた経験から、金井さんの講演は明快でわかりやすいことが特徴です。難しい行政や政策の問題を聴衆に合わせた言葉で伝えるスキルは、教育者としての実績が裏打ちされています。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
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