廣瀬陽子 ひろせようこ

廣瀬陽子

慶應義塾大学 総合政策学部 教授/KGRI(Keio University Global Research Institute)副所長

プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科で修士課程を修了し、博士課程の単位を取得して退学した。政策・メディア博士号を慶應義塾大学で取得。2016年から現職に就いており、国家安全保障局顧問(2018~2020年)など政府のさまざまな委員を務めた経験がある。専門分野は国際政治と旧ソ連地域の研究。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

◼︎学歴
[学部]1995 慶應義塾大学 総合政策学部 卒業
[修士]1997 東京大学大学院 法学政治学研究科 修士課程 修了
[博士]2001東京大学大学院 法学政治学研究科 博士課程 単位取得退学
[論文博士]2006 慶應義塾大学 博士(政策・メディア) 

[在外研究]
2000-01 国連大学秋野フェローとしてアゼルバイジャンで在外研究
2013-14 米国コロンビア大学ハリマン研究所訪問研究員
2017-18 フィンランド・ヘルシンキ大学アレクサンテリ研究所訪問研究員
2018 米国戦略国際問題研究所(CSIS)「Strategic Japan」プロジェクト 訪問研究員

◼︎主な職歴
2001-02 日本学術振興会特別研究員【PD】
2002-05 慶應義塾大学 総合政策学部 専任講師 着任 ~ 2005年3月31日
2005-07 東京外国語大学 大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防英語講座専任講師
2007-08 同 准教授
2008-10 静岡県立大学 国際関係学部 准教授
2010-16 慶應義塾大学 総合政策学部 准教授 
2016- 同 教授 (現職)
2019-23 同 湘南藤沢メディアセンター所長
2022- 同 KGRI (Keio University Global Research Institute) 副所長

◼︎主な兼職
2005- 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター国内共同研究員
2008- 国際情勢研究会ロシア研究会委員
2010- 同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)共同研究員
2021- 日本国際フォーラム上席研究員
2021- 日本国際問題研究所客員研究員
2022- 公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所上席研究員
2024- グローバル・フォーラム有識者世話人

◼︎専門
国際政治、旧ソ連地域研究(特にコーカサス)、未承認国家研究、紛争・平和研究

◼︎所属学会
ロシア・東欧学会(理事)
日本国際法学会(研究企画委員)
日本国際政治学会
IPSA ( International Political Science Association: 世界政治学会)

◼︎委員・顧問(最近・現在のもののみ)
・国家安全保障局顧問(2018-20年度)
・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会臨時委員(2020年度〜継続中)
・経済産業省産業構造審議会臨時委員(2020-22年度;23-24年度)
・防衛装備庁 特別研究官(2022-24年度)
・内閣府経済安全保障事業(2023年度)
・ Expert track – Working Group 10 of the Ukrainian Peace Formula [ Office of the President of Ukraine]メンバー(2023年〜継続中)
その他、多数(記載できない委嘱もある)。

主な講演テーマ

ウクライナ危機 その背景と国際的影響

戦時下のウクライナ・キーウを直接訪れた経験を基に、ウクライナ危機の深層とその国際的影響を解説します。この講演では、危機の背景や要因、欧米諸国やロシアの対応、そして世界の安全保障や経済への波及効果について分かりやすく説明します。臨場感あふれる現地の視点も交え、最新の情勢理解が深まる内容です。 ×

ハイブリッド戦争

現代の戦争は軍事だけに留まらず、情報操作、経済戦略、サイバー攻撃が交錯する「ハイブリッド戦争」の時代です。この講演では、ハイブリッド戦争の概念を分かりやすく解説し、各国がどのようにこの新たな戦争形態に対応しているかを示します。具体例を交えて、現代の国際紛争の本質に迫ります。 ×

アゼルバイジャン

アゼルバイジャンは地政学的にもエネルギー政策的にも重要な国です。この講演では、同国の歴史、文化、そして国際社会における役割について詳しく解説します。課題や、近隣諸国との関係についても触れ、アゼルバイジャンの現状を多面的に理解する機会を提供します。 ×

旧ソ連の紛争・戦争

冷戦後の旧ソ連諸国では、さまざまな紛争が続いています。この講演では、旧ソ連地域で発生してきた紛争や戦争の歴史、背景、そして国際的影響について詳しく解説します。それぞれの紛争に共通する特徴や異なる要因を明らかにし、今後の展望についても考察します。 ×

コーカサス

コーカサス地域は、地政学的な重要性や文化の多様性、そして複雑な紛争の歴史で知られています。この講演では、同地域の特性や抱える課題、国際社会との関係について詳しく解説します。コーカサスを知ることで、世界情勢への理解がさらに深まります。 ×

中露関係:対米の戦略

中国とロシアが対米戦略の中でどのように協力し、時には対立しているのかを解説します。この講演では、両国の経済的・軍事的な連携や分岐点、そしてアメリカを中心とする国際社会への影響を詳しく分析します。 ×

民主主義の危機と世界の新たな趨勢

世界各地で民主主義が危機的状況に直面している背景を解説し、その影響と今後の国際社会の動向について探ります。具体的な事例を挙げながら、民主主義が抱える課題と、それに伴う世界秩序の変化を読み解きます。 ×

民主主義の危機とポピュリズム

ポピュリズムの台頭は民主主義の根幹を揺るがしています。この講演では、ポピュリズムの影響が世界各国でどのように現れているかを具体的に解説し、その背景や民主主義への影響について考察します。 ×

ウクライナ戦争と旧ソ連諸国:旧ソ連諸国を見なければウクライナ戦争はわからない

ウクライナ戦争の深層を理解するためには、旧ソ連諸国の歴史的・政治的背景を知ることが不可欠です。この講演では、各国の動向や関係性を解説し、ウクライナ戦争がもたらす広範な影響を考察します。 ×

世界の分断とグローバルサウス

南北問題やグローバルサウスの視点から、世界の分断がどのように進行しているかを解説します。この講演では、分断の背景や影響を多角的に分析し、国際社会が直面する課題とその解決策を探ります。 ×

書籍・メディア出演

書籍紹介

クリックすると、詳細が表示されます。

未承認国家と覇権なき世界
アゼルバイジャン 文明が交錯する「火の国」
ロシアと中国 反米の戦略
ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略
× 未承認国家と覇権なき世界

未承認国家と覇権なき世界

戦争は、どこから始まるのか。
冷戦後の時代、そして「テロとの戦い」を経た今、次に訪れるのはどんな新たな時代なのか。ウクライナ紛争の行方や、ロシアがクリミア編入を可能にした背景に迫る。次なる紛争の舞台はウクライナか、それともアフリカ、アジアか。

混迷を深める世界では、国家として正式に認められない「未承認国家」が、不安定化の引き金となり、大国の思惑に翻弄される現実がある。未承認国家を軸に、混沌とした国際情勢をひも解き、揺らぎ始めた主権国家システムの未来を展望する。歴史が転換点を迎える今、その背景と行方を探る一冊。

× アゼルバイジャン 文明が交錯する「火の国」

アゼルバイジャン 文明が交錯する「火の国」

東西冷戦の時代から、イスラム圏とキリスト教圏という二大宗教勢力が対立する現在に至るまで、その最前線に位置してきた国、アゼルバイジャン。かつてソビエト連邦の一部だったこの国は独立を果たし、石油や天然ガスを基盤に急速な経済成長を遂げた。伝統的な氏族政治と世襲制による安定を保ちながらも、常に武力衝突の危機と隣り合わせである。

ロシア、トルコ、イランという大国に囲まれながら独自の立場を築いてきたアゼルバイジャン。その複雑な歴史と現状をひもとく。

× ロシアと中国 反米の戦略

ロシアと中国 反米の戦略

内では独裁体制を強化し、外ではアメリカの一極支配に対抗するという共通の目標を掲げるロシアと中国。ロシアの資源と軍事技術を必要とする中国、中国の経済力を通じて孤立を打破しようとするロシア。この2国の蜜月関係は一見強固に見えるが、実際にはその利害が完全に一致しているわけではない。その裏側では、主導権を巡る激しい駆け引きが繰り広げられている。

ユーラシア連合や一帯一路、AIIB、BRICS、上海協力機構、さらには北極圏の利権や影響力を巡る争いなど、国際的な競争が過熱する中、両大国の狭間に位置する日本はどのように立ち回るべきなのか。国際政治の専門家が最新の情報をもとに、世界の変動と日本の進むべき道を鋭く分析する。

× ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

戦場だけが戦争の舞台ではない!

低コストで敵国に大きな打撃を与えるための戦術が進化している。執拗に繰り返されるサイバー攻撃、SNSを駆使したプロパガンダ、そして民間軍事会社の暗躍――プーチン政権が仕掛ける「現代戦」の全貌と、それが日本の安全保障に与えるリスクを解説する。

ウクライナやシリアでの民間軍事会社の活動、米国大統領選挙における情報操作、ジョージア紛争における情報戦、アフリカで拡散されるロシア発フェイクニュース、さらには東京五輪に向けられたサイバー攻撃まで。正規戦力と非正規戦術を組み合わせた21世紀型戦争の実態を明らかにし、ロシアの外交・軍事戦略を徹底解剖する決定版!

テレビ

  • NHK各種ニュース(おはよう日本、ニュース7、ニュース9、サタデーウォッチ9、 国際報道、週刊こどもニュース)、 日曜討論、教育番組、特集番組、企画番組
  • 日テレ各種ニュース(特にミヤネ屋、news every.、news zero)
  • BS日テレ 深層ニュース
  • TBS各種ニュース(特にひるおび、ゴゴスマ、Nスタ、ニュース23、ニュースキャスター、ニュース特番)
  • BS-TBS 1930
  • テレビ朝日各種ニュース(グッドモーニング、モーニングニュース、ワイドスクランブル、スーパーJ チャンネル、 朝まで生テレビ、TVタックル)
  • BSテレ朝 日曜スクープ、激論!クロスファイア
  • フジテレビ各種ニュース(日曜報道The Prime、Mr.サンデー、めざましテレビ、めざまし8、ニュースな会)
  • BSフジ プライムニュース
  • テレビ東京 各種ニュース(ワールドビジネスサテライト)
  • BSテレ東 各種ニュース(日経ニュースプラス9、日経プラス9サタデー、60秒でわかるニュース)
  • BS11 インサイドアウト
  • その他、毎日放送、読売放送、ABCテレビ、広島ホームテレビなど地方のテレビも多数出演

ラジオ

  • NHK多数。特に「マイあさ!」はレギュラー出演
  • J-WAVE JAM the Planet レギュラー出演
  • TBS 荻上チキ セッション 頻繁に出演
  • ニッポン放送 飯田浩司のOK! Cozy up!
  • 文化放送 田村淳のNewsCLUB

雑誌

  • 週刊誌
  • 月刊誌(文藝春秋など)
  • 学術雑誌等、多数

新聞

  • インタビュー、拙稿掲載などは主要紙(日経新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、北海道新聞、共同通信など)で数えきれないほどある。
  • 毎日新聞、信濃毎日新聞、山形新聞で連載中
  • 過去に連載していた新聞が3紙(日刊工業新聞・2008-09年連載、金融ファクシミリ新聞・2014-22年連載など)

書籍

  • 『旧ソ連地域と紛争:石油、民族、テロをめぐる地政学』(2005年9月)、慶應義塾大学出版会
  • 『強権と不安の超大国・ロシア――旧ソ連諸国から見た「光と影」』光文社新書(2008年2月)
  • 『コーカサス 国際関係の十字路』集英社新書(2008年7月)
  • ※第21回「アジア・太平洋賞」特別賞受賞(2009年)
  • 『ロシア 苦悩する大国、多極化する世界』アスキー新書(2011年8月)
  • 『未承認国家と覇権なき世界』NHK出版(2014年8月刊行)
  • 『アゼルバイジャン:文明の十字路で躍動する「火の国」』群像社(2016年6月)
  • 『ロシアと中国:反米の戦略』ちくま新書(2018年7月5日)
  • 『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』講談社現代新書(2021年2月17日)
  • 〔共編著〕『コーカサスを知るための60章』(2006年4月)、明石書店
  • 〔共編著〕『アゼルバイジャンを知るための67章』(2018年8月)
  • 〔編著〕『アゼルバイジャンを知るための67章』(明石書店<エリア・スタディーズ>、2018年)
  • 〔共著〕(遊川和郎・平井久志ほか)『中国との距離に悩む周縁』「シルクロード経済圏構想と中露の利害対立」(亜細亜大学アジア研究所、2016年)
  • 〔共著〕(近藤大介)『日本人が知らない!中国・ロシアの秘めた野望』(ビジネス社、2023年)
  • その他、分担執筆書籍、論文等多数。

受賞

  • 慶應義塾大学 成績優秀者[首席卒業](1995年)
  • 2009年 第21回アジア・太平洋賞特別賞(『コーカサス――国際関係の十字路』(集英社新書, 2008年))
  • 慶應義塾大学 義塾賞(2023年)

新聞連載

  • 信濃毎日新聞(2021年度〜継続中)
  • 山形新聞(2022年度〜継続中)
  • 毎日新聞(2024年度〜継続中)
  • 朝雲(2023年度)

講演実績

  • 大学、高校、各種法人、メディア関係、地方団体、企業、業界など多数

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